武陵源

中国

地球上に散らばる 奇跡の 絶景・秘境

ぶりょうげん

中国・湖南省の張家界市にある世界遺産(自然遺産)「武陵源(ぶりょうげん)」。高さが200mを超える岩の柱が3,100本以上も林立する岩山は、見るものを圧倒します。トゥチャ族やミャオ族といった少数民族が戦乱から逃れるために選んだ秘境で、まさに仙境の名にふさわしい風光明媚な景勝地です。

およそ3億8千万年前の海底が地殻変動により隆起し、自然の力が気の遠くなる歳月をかけてつくりあげた奇観。代表的なのは、雲霧の中にたたずむ「袁家界(えんかかい)」の迷魂台の石柱群。映画アバターの「ハレルヤ山」の原型となった場所です。その他にも、「自然の万里の長城」と呼ばれ無数の断崖絶壁が広がる「楊家界(ようかかい)風景区」や「仙女が住む池」と呼ばれ紺碧の湖面が美しい索渓峪(さくせいよく)風景区の宝峰湖(ほうほうこ)など、見どころいっぱい。山水画さながらの幽玄な世界をロープウェイやハイキングをしながら、肌で感じてみてください。

 

また総面積がおよそ369㎢と言われる武陵源は、動植物も豊かで、氷河期を生き抜いた古代樹をはじめ3,000種以上の植物や、絶滅危惧種を含む希少動物も多く生息していると言われます。武陵源は中国初の国家森林公園に指定され、人工のものがほとんどない地球本来の姿が堪能できる貴重な観光スポットです。

シーズン

ベストシーズンは、気温が高くなりすぎる真夏を除いた4~10月。中でも雨季が終わった後の9月頃が過ごしやすい気候で観光に適していると言われています。

行き方

最寄り空港は、張家界荷花(ちょうかかい かか)空港。日本からの直行便はなく、北京や上海などの都市で乗り継ぎ。張家界市内から武陵源へは観光バスが運行しています。所要時間はおよそ40分です。

その他見所

​武陵源のある張家界から車でおよそ4時間行ったところに、「鳳凰古城」という中国で最も美しいと言われる古城があります。春秋戦国時代から清の時代まで政治の中心として繁栄した当時の風景がほぼ完全な形で残っています。静かに流れる沱江(だこう)の川沿いに建ち並ぶ吊脚楼(ちょうきゃくろう)という独特な家屋とその街並みは、一見の価値あり。

旅のテクニック

張家界は、飛行機の他、北京や上海、広州のような大都市から直接鉄道で結ばれています。時間に余裕のある方は鉄道を利用することもできます。ちなみに所要時間は、北京からおよそ25時間、上海からおよそ20時間半、広州からは特別快速(新幹線)でおよそ12時間20分です。