バイキングの火祭り

絶対行くべき世界の 体験・お祭り

​英シェットランド諸島

Up-Helly-Aa

シェトランド諸島・ラーウィック

1月最後の火曜日

お祭りの特徴

イギリス最北端の島「シェトランド諸島」で行われるヨーロッパ最大の火祭り「ウップ・ヘリー・アー」。文化圏としてはイギリスというより北欧諸国に近いシェトランド諸島。「自分たちにはヴァイキングの血が流れている」と、地元の人々がヴァイキングの衣装を身にまとい、たいまつを持って街を練り歩きます。向かう先はかつてヴァイキングが使っていた帆船「ロングシップ」のレプリカ。そこに持っていたたいまつを投げ込み船を丸ごと燃やしてしまいます。その夜空を焦がすような勢いの炎は、この地に長くて厳しい冬の終わりと待ちわびた春の訪れを告げる合図です。

お祭りの歴史

シェトランド諸島は15世紀まで、ヴァイキングの子孫が作ったとされるノルウェー領でした。それがスコットランド王ジェームズ3世と、デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの王クリスティアン1世の王女マーガレットとの結婚の際、持参金代わりにスコットランド領となります。その後スコットランドはイングランドと同君連合となり、やがてはイングランドに併合されます。19世紀のナポレオン戦争にはイングランド軍として参加。凱旋した帰還兵のパレードに触発された、熱い民族意識がこの祭りの始まりと言われています。

パレード

バイキング姿の島民およそ1,000人が、その長に従って朝から町の中を練り歩きます。夕方には子供たちも加わり、バイキング船が置かれた広場に集結。そしていよいよ持っていたたいまつで火をつけ、その燃え盛る炎の中をその年の聖アンソニー(動物の守護聖人)に選ばれた男性が、馬にまたがり駆け抜けていきます。

旅行者の参加

観光客は見学のみの参加となります。

準備するもの

期間中の平均最高気温は5度前後。曇りがちで風の強い時期で、100ml以上の雨が降ることもあるので、防寒具の他、雨具があると安心です。バイキング風の衣装や帽子は現地で調達できます。

現地の楽しみ方

■シェトランド博物館

シェトランドの地質学からそこで暮らす人々の暮らしや文化、産業まであらゆるものを時系列に展示しています。またボートシェッドと呼ばれるエリアでは、シェトランド伝統の造船・修理のテクニックやスキルを見学することも可能。ギフトショップもあり、ニットやアクセサリーなどのシェトランドらしいおみやげものを探すには便利です。

■シェトランドのアクティビティ

シェトランドの島々には合計およそ2,731kmにもおよぶ美しい海岸線があり、トレッキングやハイキングコースが充実。島内には新石器時代の古代遺跡やここでしか見られない固有の動植物も多く存在するため、貴重な体験ができます。

■オーロラ観賞

北緯60度線上にあるシェトランド諸島は、オーロラの観賞地としても有名。例年10~3月になると北の空に緑色のオーロラのカーテンが出現します。月に数回、ブレイクアップと呼ばれる四方八方からピンク色や青色、オレンジ色、紫色など色とりどりのオーロラが出現し、天空で花火のように弾けるさまが見られることも。その出現を正確に予測することはできませんが、ブレイクアップ観賞は感動もひとしおの絶景です。

■シェトランド諸島の食文化

地元産のラム肉や牛肉、シーフード、野菜を使ったオーガニック料理が基本。フルーティな香りと甘味、コクのあるエールが好まれ、無濾過・非加熱無殺菌のリアル・エールが楽しめます。またジンやウィスキーも人気です。

■シェトランドフォークフェスティバル

シェトランドにはもうひとつ必見のフェスティバルがあります。それは毎年4月末から5月上旬に行われる「フォークフェスティバル」。地元のミュージシャンによる演奏がシェトランド諸島各地で行われ、最終日には3つの会場で午前12時までのコンサートマラソンが行われます。30年以上続き、イギリス本土の新聞等メディアでもたびたび取り上げらえる音楽祭です。