マヨルカ島 グレープ祭り

絶対行くべき世界の 体験・お祭り

​スペイン

Festa des Vermar

マヨルカ島・ビニサレム

9月第3金曜日または第4金曜日

お祭りの特徴

夕方5時になると、人々が家からテーブルとイスを通りに持ち出し、ディナーの準備を始めます。もちろん、車はそのために通行止め。そしてテーブルの上にはこの地方に伝わる伝統的なヌードルとラム肉、そしてワインが次々と並んでいきます。このディナーには観光客など住人以外も参加OK。そのため例年住人のおよそ2.5倍の2万人が参加すると言われます。そしてディナーは夜中の12時を回っても続くため、マヨルカ鉄道1号線はこの日に限り午前3時まで営業するそうです。

お祭りの歴史

紀元前2世紀に古代ローマ人がブドウ栽培とワインの生産をマヨルカ島に持ち込んで以来のワインづくりの歴史があるマヨルカ島「ビニサレム(Binissalem)」。ブドウ栽培に重要な地質と気候が揃い、最高品質のワインを世界に提供してきました。その無事の収穫を感謝し、いつしか住民全員で食事をする「ソパ-ラ・ラ・フレスカ(Sopar a la fresca)」が始まりました。

パレード

パレードはありません。遠慮せずにいっしょに収穫を祝い、名産のマヨルカワインをありがたくいただきましょう。

旅行者の参加

ディナーはもちろん、その後に続く名物の「ブドウ合戦」への参加も可能です。

準備するもの

「ブドウ合戦」に参加される方は、汚れてもいい服装や汚れを落としやすい素材の合羽などでお出かけください。また開催時期のマヨルカは日中の日差しも和らぎ大変過ごしやすい気候ですが、10月から雨がちな季節に入りますので、念のため雨具があると安心です。

現地の楽しみ方

■収穫祭で一番盛り上がる「ブドウ合戦」

美味しいワインとディナーをいただいた後は、「ブドウ合戦」に参加しましょう。ワイン用に最高のブドウを収穫するために、ブドウ畑では一部の実を間引きます。その間引いたブドウを、お互いに投げあい、ぶつけ合います。他にも、教会広場では、観客にワインが振る舞われる人形劇やブドウ潰し競争、テイスティングできる「ワインフェア」など、様々なイベントが行われます。マヨルカワイン好きにはたまらないエキサイティングなお祭りです。

■マヨルカワインの特徴

スペインの食料品に対し原産地呼称制度「デノミナシオン・デ・オリヘン(Denominación de Origen)」が導入されたのは1991年のこと。その際にここビニサレム(Binissalem)で生産されたワインに対してもDOの認定が認められました。ほぼマヨルカ島だけで栽培されているといっていい黒ブドウ品種「カイエット・フォゴノウ(Callet Fogoneu)」を使用し、爽やかなフレッシュさとうま味のバランスがよくとれているのが特徴です。また白ワインにもマヨルカ島固有の白ブドウ品種「モル(Moll)」を使い、荒々しいスパイシーさが絶妙です。他の地域に比べて生産規模が小さく、生産量も少なめ。島を訪れる観光客にまず振る舞われるため海外市場にはあまり出回りません。マヨルカ島を訪れたらぜひご賞味ください。

■スペインが誇るガウディ建造物「パルマ・デ・マヨルカ大聖堂」

ここビニサレムにもあのガウディ建造物があります。建設開始自体は13世紀でカタルーニャ・ゴシック様式がとられ、その入口から主祭壇に向かう中央通路のうちの翼廊に至るまでの部分の高さがおよそ44m。パリのノートルダム大聖堂がおよそ33mであることと比べるとその規模の異様さが伺えます。また聖堂内の1,236枚のステンドグラスも世界最大級の規模を誇り、外からの波と光の反射で幻想的な色彩を奏でています。ガウディは1903年からのおよそ10年を費やして、聖歌隊席・祭壇などの配置変更、壁画・説教台・天蓋のデザインなどを行いました。

■世にも珍しい丸い形の「ベルベール城」

ビニサレムから車でおよそ30分のパルマの町には、14世紀に建設されたゴシック建築の傑作「ベルベール城」があります。そもそもはハイメ2世の王城として建てられたもので、内部に円形の中庭「パティオ」があるのが特徴です。夜にはライトアップされ一段と輝きを増す、ヨーロッパでも数少ない円形の城です。

■世界文化遺産「トラムンタナ山脈」

沖縄本島のおよそ3倍しか土地のないマヨルカ島にあって、およそ1割を占める「トラムンタナ山脈」。希少な農地を求めて、島民は本来農業に不向きなこの土地の急斜面に棚田と用水路をつくり、稲やブドウ、オリーブなどの栽培に成功しました。しかもそれは技術が現代のものとは雲泥の差がある8世紀ころの話。時間のある方は、パルマの町からこのトラムンタナ山脈を超えて、マヨルカ島北西岸のソーリェルの町まで結ぶ「ソーリェル鉄道」の車窓からぜひご観賞ください。