​タオスプエブロ

​アメリカ合衆国

世界の 美しい街・絶景の街

Taos Pueblo

 

アメリカ・ニューメキシコ州タオスの北部で暮らすネイティブアメリカン・プエブロ部族の集落「タオスプエブロ」。サングレ・デ・クリスト山地(Sangre de Cristo Montains)から流れるレッド・ウィロー川(Red Willow Creek)沿いに建つ赤褐色の団地は、西暦1000年から1450年の間に建設された「世界最古の集合住宅」と言われ、今もなおプエブロ部族の人々が生活を営んでいます。

 

タオスのあるニューメキシコ州は古来より年間340日も陽光に恵まれるというありがたい土地で、レッド・ウィロー川が運んでくる砂質粘土と藁などの有機素材を混ぜ合わせたものを木型に詰めて天日干しすれば、堅くて丈夫なアドビ煉瓦を量産することができました。イランのアルゲ・バム遺跡(Arg-e Bam Cultural Landscape)にも同様の建造物はありましたが、タオスは比較的自然災害の少ない土地であったこともあり、3階建の建造物が建設当時と変わらぬ姿でたたずみ、その堅牢ぶりと技術の高さを現代に伝えています。

行き方

最寄り空港は、サンタフェ空港(Santa Fe Municipal Airport)。日本からの直行便はなく、デンバーやダラスなどアメリカの各都市で乗り継ぎ。サンタフェからタオスプエブロまでは車でおよそ1時間40分。

ベストシーズン

ベストシーズンは6~8月。日中は暑くなりますが、湿度が低いので真夏でも爽やかです。年間を通して降雨量が少なく乾燥していますが、7~8月中旬頃までは午後になると雷雨になりやすいです。11~3月頃までは降雪があります。昼夜の寒暖差が大きいので、長袖があると安心です。

現地の楽しみ方

■タオスプエブロ・インディアンマンションとその周辺

 

タオスプエブロは、ネイティブアメリカン・プエブロ部族の人々の現役の住居。入口の扉こそ現在は設置されましたが、ネイティブアメリカンの伝統を守るために今でも電気水道はなく、一部見学できない場所もあります。タオスプエブロのシンボル的建造物「タオスプエブロ・インディアンマンション」の前には、プエブロ・プラザ(広場)が広がります。そしてきれいに建て直された「聖ジェローム教会」もその一角にありますが、最初に建てられた聖ジェローム教会はインディアンの反乱(1680年)で破壊されました。その後建て直されたもののアメリカとメキシコの戦いで再び破壊され、その歴史的な址も見学することができます。

■タオス市内観光

タオスプエブロのあるタオスの町の中心にあるプラザ(広場)には、アドビ建築の建物が取り囲むように並び、ギャラリーやおみやげ物店が軒を連ねます。タオスプエブロ観光の拠点サンタフェ同様、芸術家が多く住み、ネイティブアメリカン芸術に至るところで触れられます。

■リオ・グランデ渓谷 (Rio Grande Gorge)

橋の下を流れるリオ・グランデ川まではおよそ128m。アメリカ合衆国で5番目に高い吊り橋がかかる「リオ・グランデ渓谷」。その先には舗装された道がなく高額な費用をかけて建設しても「どこにも行かない橋」と揶揄されていました。しかしそこから眺めることのできるサングレ・デ・クリスト山地は、プエブロ族にとっては容易に近づけない神聖な山。夕日に赤く染まった山肌を見たスペイン人が「サングレ・デ・クリスト(キリストの血)」と敬意を表したのがうなづける神々しさがあります。

 

■タオスバレー(Taos Valley) 

冬はスキー場、夏には避暑地として賑わう「タオスバレー」。タオスの町から北へおよそ25km、リオ・グランデ渓谷の近くにあり、秋にはアスペン(はこやなぎ)の葉が黄色に染まり、太陽の光を浴びて黄金色に輝きます。

■ブルー湖(Blue Lake)

タオスプエブロを横切るように流れるレッドウィロー川は、またの名を「リオプエブロ川(プエブロ部族の川)」と呼ばれています。その水源は「ブルー湖」と言われ、タオスの人々もそこから生まれたと信じられている神聖なる湖。カーソン国有林(Carson National Forest)の一部ではありますが、観光にはタオス・インディアンの許可が必要です。