​タリン

世界の 美しい街・絶景の街

エストニア

 Tallinn

ヨーロッパでもっとも中世の面影の残る街「タリン」は、フィンランドの首都ヘルシンキからおよそ85km、ロシアの古都サンクトペテルブルクからおよそ350kmの地にあり、年間500万人以上の観光客が訪れるエストニアの首都です。

中世にハンザ同盟の北の拠点のひとつとして繁栄を極めたこの街のシンボル「トームペア城」は、城というよりは宮殿に近い外観をもつ美しい建造物です。もともとはエストニアの人々が砦を建てた場所に、デンマークが城を建て、エカテリーナ2世が改築を命じ、このような姿となりました。それはまさにこの街の辿ってきた過酷な歴史そのもので、現在はエストニアの三色旗を誇らしげに掲揚する国会議事堂となっています。

そんな「トームペア城」の建つトームペアの丘のふもとには、オレンジのとんがり屋根や古い建物が建ち並ぶ、いわゆる下町が広がります。ハンザ商人を中心に活気あふれたであろうエリアで、現在、その町を囲む城壁に沿って並ぶ名物のニットの露店商たちによって当時の賑わいが感じられます。

行き方

最寄り空港は、タリン空港。日本からの直行はなく、ヨーロッパの各都市で乗り継ぎ。またヘルシンキからは高速船でおよそ1時間半。

ベストシーズン

ベストシーズンは、6~8月。日本に比べだいぶ涼しいエストニアで、もっとも温暖で日も長くなります。ただこの時期でも平均最高気温は20度前後となりますので、長袖や上着が必要です。

現地の楽しみ方

■タリン1の絶景ポイント「聖オレフ教会」

中世ヨーロッパで活発な商取引を行ったドイツのハンザ商人。その極めた栄華の象徴として、ここタリンにも高さおよそ159mある、当時び世界で一番高い建物「聖オレフ教会」を建築しました。残念ながらたび重なる落雷や火災により現在の高さはおよそ123,7m。トームペアの丘の上には「パットクリ展望台」や「コフトウッツァ展望台」などの絶景ポイントもありますが、ガイドブックや絵葉書などに見られる美観はこちらからの眺め。タリンらしい風景はこちらから見るのがおすすめです。

■「太っちょマルガレータ」の愛称を持つ「エストニア海洋博物館」

海洋貿易で栄えた街にふさわしく、現在さまざまな帆船の模型や船具を展示している「エストニア海洋博物館」。建設当時は町を守る城壁の北門「スール・ランナ門」に付随する砲塔でした。建物自体も丸々としていますが、マルガレータという名前は、かつてここが牢獄として使用されていたころの囚人のお世話係の女将の名前なんだそうです。

■エストニア人のアイデンティティーの象徴「歌の広場」

タリン郊外にある「歌の広場」では、1869年より5年に1度開催される「歌の祭典」が開催されています。エストニア人建築家の設計により1960年に建てられた音楽堂は、美しいアーチ型の屋根を持ち、1万5千人の合唱団員が並ぶことができるとされています。1934年からは始まった「踊りの祭典」とともに、世界無形文化遺産に登録されています。

■エストニアの食文化

全般的に高カロリーの煮込み料理が多く、豚の頭などを煮こごりにした「シュルト」や臓物を煮込んだ料理もたくさんあります。大麦の引き割りの入ったブラッドソーセージは国民食と言っても過言ではありません。魚はバルト海で水揚げされたニシンやウナギ、カレイ、ヒラメなどがよく食され、伝統的にはニシンの小魚をレタスやゆで卵、完熟トマトなどと一緒に主食の黒パンにのせて食べます。また牛乳とジャガイモはエストニア料理には欠かせません。

■エストニアの名産

旧市街の壁沿いで手編みのニットを売るおばあさんたちがいるように、エストニアの伝統の柄を編み込んだニット小物は、旅の記念やおみやげにぴったり。編み物が得意ならば、型紙つきのセットもあります。また街には木工細工やドールショップ、ガラス工房などクラフト系のショップがいっぱい。エストニアを代表する老舗の菓子屋「カレフ」では、マジパン細工の絵付け体験もできます。