サマルカンド

世界の 美しい街・絶景の街

​ウズベキスタン

Samarqand

中央アジアのウズベキスタンの古都「サマルカンド」。古くは紀元前10世紀ころイラン系民族のオアシス都市として栄え、東西シルクロード交易の要衝の地という利便性から、いくつもの王朝の支配を受けながらも数世紀にわたって興隆を極めてきました。こと14世紀後半にこの地を治めたティムールは、首都であるこの街を世界のどこにもない美しい都市にしようと、遠征先から優れた技術者や芸術家たちを連れ帰るなど尽力しました。

そうしてできたのが「レギスタン広場」。中国の陶磁器とペルシアの顔料を掛け合わせてつくられた「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる鮮やかな青色タイルで周囲の建物を飾り、その美しさは「青の都」とたたえられるほど。レギスタン広場の北で青空さえしのぐ青いドームをのせた「ビビハニム・モスク」は、中央アジア最大規模と言われています。

現在でもサマルカンドはウズベキスタンの第2の都市を誇り、「青の都」は人類の創造的才能を表現する傑作として、世界遺産に登録されています。ティムールとその一族が眠る「グーリ・アミール廟」は、インドを代表するフマーユーン廟やタージ・マハルなどのムガル建築に多大なる影響を与えた建築物として大勢の観光客が訪れています。

行き方

最寄り空港は、サマルカンド空港 (Samarkand International Airport)。日本からの直行便はなく、モスクワで乗り継ぎ。

ベストシーズン

ベストシーズンは、過ごしやすい3~6月または9~10月。夏季には40度を超えることがあり、冬季にはマイナス10度以下になることもあります。日中は日本と変わらないくらいの暑さになりますが、湿度が低いため過ごしやすく、朝晩は急に気温が下がることがあるので、長袖や上着があると安心です。ただし日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止め、そして乾燥対策のクリーム類もあると便利です。

現地の楽しみ方

■シヤブ・バザール(シヨブ・バザール)

「ビビハニム・モスク」のすぐそばにはサマルカンド最大のバザール「シヤブ・バザール(Siyob Botori)」があります。古くから開かれているバザールで、大きなアーケードの下では野菜・果物をはじめ、香辛料や穀物、生活用品などがところ狭しと並べられています。普通に買うと野菜などはキロ単位ですので、うまく交渉してみましょう。

■マドラサ(イスラム神学校)

レギスタン広場には多くの「マドラサ(イスラム神学校)」があります。マドラサの外観は、大きな中庭を二階ないしは三階建ての建物が囲んだタイプのものがほとんどで、美しい装飾が施されているため目を留める観光客が大勢います。中でも「ティラカリ・マドラサ」は、1660年の建設当時「ヒビハニム・モスク」が破壊されていたため、サマルカンドのメインモスクとして使用されていたこともあり、内装は豪奢。建設時に5kg、修復するときにも3kgもの金が使われたと言われています。

■サマルカンド歴史博物館とアフラシャブの丘

13世紀にチンギス・ハンが侵攻してくるまでサマルカンドの中心として栄えていた「アフラシャブの丘」。当時の繁栄を思わせるものは何一つ残っておらず、一面に土や岩が露出し見渡す限りの荒野が続いています。しかしこの下には多くの遺跡が眠り、現在、国から保護を受けながら発掘調査が行われています。すでに発掘された土器や貴金属、貨幣などは、裏手にあるサマルカンド歴史博物館で見ることができます。

■ウルグ・ベク天文台址とチュパンアタの丘

14世紀にこの地を治めていたティムール帝国の建国者ティムールの孫ウルグ・ベクによって建てられた「ウルグ・ベク天文台」。望遠鏡のない時代にあって、ウルグ・ベクはここから恒星時一年を、現在の「365日6時間9分9.6秒」と比べて誤差はわずか1分の「365日6時間10分8秒」と計測したと言われています。、残念ながら、ウルグ・ベクの死後に取り壊され、現在残っているのは、天文台の基礎と天体観測に使われた六分儀の地下部分だけ。しかも20世紀にロシアの考古学者に発掘されるまで、場所すら特定されなかったそうです。こちらの遺跡のすぐ隣にも、天体図や出土品などの資料が集められた博物館が併設されています。

■ウズベキスタンの伝統料理

ウズベキスタンの食事は基本的に量が多いです。どんな食事の時でも必ずまず大きなナンが出てきます。そして羊肉と人参の炊き込みピラフ「プロフ」やラムを串焼きにした「シャシリク(シシュ・ケバブ)」、野菜と肉の具だくさんスープ「ショールヴァ」など、あっという間にテーブルがいっぱいになります。

ウズベキスタンは良質のブドウが取れる場所なので、アルコールと言えばワイン。ワイン作りの歴史は数千年に及び、イタリアやフランスよりも前から作っていたと言われます。またロシアの支配下になってからウォッカもよく飲まれています。