コルディリーラの棚田群

フィリピン

地球上に散らばる 奇跡の 絶景・秘境

Cordilleras

フィリピンのルソン島北部中央にある「コルディリーラ」は、スペイン語で山脈を意味する通り、標高1,000メートルを越える山々が連なるその山腹に、総延長が2万kmを越えるとも言われている大規模な棚田が広がっています。およそ2,000年もの歳月をかけてその地に住む人々と大自然が協働してつくりあげてきたその美しい文化的景観を人々は「天国へ昇る階段(Stairs to Heaven)」と称賛し、1995年に世界遺産に登録されました。

しかしながら一時は危機遺産リストに登録されてしまうまでに棚田は荒廃。急速な近代化の波にのまれ、若者の農村離れや生活の変化による水田の放棄・転作が、この地にも訪れたのです。イコモス(文化遺産の調査・評価を行う国際的な非政府組織)を中心に、大学やNGO、州政府、コミュニティなど行政・教育・産業の各方面が一体となって、棚田を維持するために必要な修復技術や利用に関する伝統的知識の継承に努め、大変難しいと言われる危機遺産リストからの解除を果たすことができました。およそ10年の努力が実を結んだ棚田には、春には稲が青々と茂り、収穫を迎える夏には稲穂の黄金色が甦っています。

シーズン

ベストシーズンは、苗が育ち気候も安定した3~4月頃。水田に空が鏡のように映し出された風景が見られます。ちなみに田植えは1~2月、収穫期は6~9月です。また6~11月は雨季で、日本と同じく7~10月にかけては台風が多くなります。

行き方

最寄り空港は、首都マニラにあるニノイ・アキノ空港(Ninoy Aquino International Airport)。日本からは直行便でおよそ4時間半。コルディリーラの棚田群(Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)が見られるバナウエ(Banaue)まで車でおよそ9時間。

その他見所

​バナウエの町には伝統的住居の「イフガオハット(イフガオ族の家)」が多く見られます。茅葺屋根の高床式の住居で、現在は倉庫として使われることが多いそうです。柱や扉に装飾が施してあることも多く、昔ながらの生活を垣間見ることができます。 

旅のテクニック

バナウエの町から車でおよそ40分行ったところにあるバンガアン(Bangaan)の集落では、棚田の中にある「イフガオハット」に宿泊することができます。宿泊できるのは一棟のみ、6名です。