​パロ・ティンプー

世界の 美しい街・絶景の街

​ブータン

 Paro&Thimphu

ブータンの空の玄関口「パロ」。空路で入国する観光客の旅は、ここから始まります。山がちなブータンの中では珍しく広大な平地が続き、豊かな水田の中に「パロゾン(リンプンゾン)」という名の城が悠然とそびえ立ちます。現在は県庁、仏教寺院、僧院として利用されていますが、それがかつては城であったことを示すように、その背後には円形の「タ・ゾン(やぐら)」が建ちます。こちらは現在、ブータン唯一の国立博物館として、仏像やマンダラ、農具、動植物、金属細工などを展示しています。

この「パロ」から首都である「ティンプー」までは、車でおよそ1時間。本格的な首都としての街づくりが始まったのは1960年代のこと。ブータンの法律で全ての建物は伝統的な様式でなければならないと定められているため、再建された「タシチョ・ゾン(ブータン国中央政庁)」も、伝統的手法で建てられています。近年、急速に開発が進むブータンにどこか懐かしさを感じるのは、そんな理由からかもしれません。

行き方

最寄り空港は、パロ空港(Paro Airport)。日本からの直行便はなく、インドのコルカタ空港またはネパールのカトマンズ空港乗り継ぎ。コルカタ、カトマンズからはおよそ1時間。

ベストシーズン

ベストシーズンは、気温があがり過ごしやすくなる4~5月。雨季が明けた10~11月もおすすめ。ただし朝晩は大変冷え込むため、長袖や上着があると安心です。

現地の楽しみ方

■ティンプーの守り神を祀る「チャンガンカラカン」

敬虔なチベット仏教ドゥルック派の信者の多いティンプーにある御堂「チャンガンカラカン」。ご本尊は十一面観音菩薩像ですが、その左手に「ドムツァ」と呼ばれるティンプーの街を守る神様の像が置かれていて、ティンプーの人々は子どもが生まれたらまずここに連れて来て、ドムツァにお祈りを捧げると言われています。

■ブータンの国獣「ターキン」

インド北東部や中国・四川省、チベット自治区、ブータンなどに生息するウシ科の一種「ターキン」。通常は標高3,000m以上の森林に生息する動物ですが、ブータンでは国獣とされ、ティンプーの街には「ターキン保護区」があります。ここでは10頭ほどのターキンが飼育されており、フェンス越しにその愛らしい姿を見ることができます。

■サブジ・バザール

週末のティンプーでもっともにぎわいを見せるのが「サブジ・バザール」。「サブジ」とは野菜という意味ですが、ヤクなどの干し肉やチーズ、トウガラシ、フルーツ、スパイス、そしてブータンでは珍しい干し魚なども売っています。昔ならではの量り売りが基本で、活気にあふれる市場は歩いているだけでも楽しむことができます。

■ブータンの名産品

ブータンの名産品として一番人気は、色鮮やかな染織物。ティンプーには織物博物館があり、通常ではなかなか目にする事が出来ない王族ゆかりのキラを見ることもできます。また古来から伝わる手すき紙「デショー」も有名で、デショーのレターセットやカレンダーを旅の記念やおみやげ品として購入する人も多いです。

■ブータンの食文化

ブータン料理は、全体的に唐辛子のよくきいたかなり辛めが特徴。主食は米で、魚はあまり食べず、干し肉や干し野菜、そして乳製品を使った料理が一般的です。例えばブータン版のおふくろの味「エマ・ダツィ」とは唐辛子のチーズ煮込みのこと。「ケワ・ダツィ」ならそこにジャガイモが入り、「シャモ・ダツィ」ならキノコ入り。チベットやネパールでも見かける「モモ」という餃子も、唐辛子ペーストでいただきます。