マントン

世界の 美しい街・絶景の街

​フランス

Menton

モナコとイタリアの間にあり「フランスの真珠」と呼ばれる「マントン」は、アジェル山(標高1,149m)、ウルス山(標高1,249m) 、ベルソー山(標高1,200m)などの険しい山々に囲まれる山間の町です。そのけして交通の便もよくない小さな町に、夏になると人口の3倍の8万人以上の人々が押し寄せます。

その秘密は、温暖で年間快晴日数が316日と言われるほど快適な天候。冷たい西や北から吹く風はアルプスの山々が遮ってくれ、この町に吹くのは海からの心地よいそよ風だけ。真冬でも氷点下になることはなく、真夏も平均気温はおよそ25度といたって穏やか。

そのため19世紀末ころから、避寒や避暑のためにフランス皇帝ナポレオン3世の皇后やベルギーのアルベルト1世、ロシアのアレクサンドル、イギリスのヴィクトリア女王などの王族・貴族がこぞって訪れるようになり、今では高級ホテルや高級別荘が建ち並ぶフランス有数のリゾート地となっています。

行き方

最寄り空港は、ニース・コート・ダジュール空港(Nice Côte d'Azur International Airport)。日本からの直行はなく、パリやドバイ、イスタンブールなどの都市で乗り継ぐのが一般的。マントンまでは車でおよそ40~50分。

ベストシーズン

ベストシーズンは、2~3月に行われるレモン祭りの季節。ほぼ同時期にヨーロッパの3大カーニバルのひとつ「ニースのカーニバル」も開催されます。冬季でも氷点下になることはなく、平均最高気温はおよそ15度。

現地の楽しみ方

■コートダジュールでもっとも美しい「サン・ミッシェル教会」

モナコ大公オノレ3世により17世紀に建てられた絢爛豪華なバロック様式の教会です。バロック様式はもともとカトリックの威信を回復するため用いられた建築様式で、教会内部は見る者を圧倒するようなデコラティブな彫像や宗教画が並びます。そしてもうひとつの見どころはモナコ大公家の紋章がかたどられた教会前広場とそこから浜へと続く階段。その浜辺の黒と白の小石をつかったモザイクに魅了されたフランスの芸術家であり詩人の「ジャン・コクトー」は、自身の作品にもこのモザイクを使ったと言われています。

■マントンの海を見下ろす17世紀の要塞「コクトー美術館」

その晩年をここマントンに捧げた「ジャン・コクトー」。後に自身の美術館となる要塞の修復や装飾を計画し、ここで新たな芸術的境地を開いていきます。現在はもうひとつ、建築家「ルディ・リッチオッティ」による「ジャン・コクトー美術館」がありますが、こちらには晩年の作品1441点の一部と陶芸作品が展示されています。サン・ミシェル大聖堂前の広場同様、マントンの浜辺の小石が用いたられモザイクが、建物外壁と内部の床に施されています。

■世界に分散したコクトー作品を集めた「ジャン・コクトー美術館」

ベルギーの美術収集家「セヴラン・ワンダーマン」のコクトー・コレクションおよそ1830点を収めた新コクトー美術館。コクトー作品に魅せられ、それをすべてフランスに里帰りさせ、コクトーの名を冠する美術館に収めて後世に残したいという熱い思いが、ここコクトーゆかりの地のひとつであるマントンで実現しました。新美術館ではそのコレクションのおよそ1/5が常設展示されています。

■結婚式場を持つ「マントン市庁舎」

コクトーはマントンの市庁舎内にも作品を残しています。それが有名な「サロン・ド・マリアージュ」という実際にセレモニーウエディングが行える「婚礼の間」。コクトーはその壁と天井いっぱいに巨大で色鮮やかなフレスコ画を描き、晴れの門出を祝福しています。

■マントンの食文化

マントンの料理は典型的な地中海料理です。地元産の太陽をいっぱい浴びて育った野菜や地中海の美味しい魚、地元のオリーブオイル、山のチーズ、果物、そしてもちろん名産レモンを使った料理もいっぱいあります。またイタリアが近いので美味しいイタリア料理も食べることができます。