トマティーナ

絶対行くべき世界の 体験・お祭り

スペイン

La Tomatina

バレンシア・ブニョール

8月最後の水曜日

お祭りの特徴

みんな大好き「トマト」の収穫を祝うお祭り。役場の号砲とともに街の中心「プエブロ広場」はトマトを投げつけ合う戦場と化します。使用されるトマトの総量はおよそ100t。それをトラック数台に分けて市の職員がばらまいて回ります。当然トラックの上と下でも投げ合いが始まります。街も人もみんな真っ赤に染まって1時間の戦闘を楽しみます。

お祭りの歴史

起源は定かではありませんが、1940年代半ばには毎年同じ日に、同じように各々がトマトを持ち寄って投げ合うことを慣例としていました。一時はあまりの過激さから禁止されましたが、ルールを定めるなど祭りの整備を行うことで復活。今では人口のおよそ4倍の観光客が参戦する人気のお祭りとなっています。

パレード

パレードはありません。言わば前哨戦ともいうべき「パロ・ハボン」は見物だけですが、「トマティーナ」には参加できます。

旅行者の参加

「トマティーナ」への参加にはチケットが必要です。また大変危険なため、「トマティーナの時間外には絶対にトマトを投げない」「他人(特に女性)の衣服を破らない」「危険なものを持ち込まない」などの規定がありますので、参加希望者はよくお読みの上、順守ください。

準備するもの

投げ合うトマトは主催者が用意してくれます。なので、汚れてもいい服装や汚れを落としやすい素材の合羽などでお出かけください。ルールではありませんが、主催者からは目を保護するゴーグルの装着や足下はサンダルではなく運動靴が奨励されています。

現地の楽しみ方

■トマティーナ開始前の儀式「パロ・ハボン」

午前9時ころ、てっぺんに生ハムのついた石鹸棒が街のあちらこちらに立てられます。トマティーナはこのハムを先に取らないと始められません。しかし棒をよじ登ろうとも、表面には石鹸が塗りたくられて滑りやすく、おまけに周囲の住人からバケツで水を掛けられたり、ホースで放水されたりされるのが慣習。過去には結局とれずじまいのケースもあったそうで、その際は正午になると強制的にトマティーナがスタートします。

■トマティーナでの食事

お祭りと言ってもたった1時間。それでもその前夜には屋台が並びます。ここバレンシアはパエリア発祥の地。当然、大きなパエリア鍋も見られます。そして「チュロス・コン・チョコラテ」。日本でもおなじみのチュロスも実はスペインが発祥。こちらでは「揚げたてのチュロス×ホットチョコレート」が定番の食べ方になっています。チュロス自体は甘くないので、朝食やお酒のしめに食べたりもします。

■スペインのトマト文化

年間のひとり当たりの消費量およそ60kgと言われるスペイン。日本ではおよそ8.3kgと言われていますから、輸出はもちろん国内消費量も半端ではありません。その食べ方はさまざまで、生でサラダにして食べたり、炒めたり、ソースにしたり、スープにしたり。スーパーマーケットの店頭には、トマトフリート(ピューレのようなもの)をはじめ、ガスパチョやトマトケチャップ、もちろんトマトジュースも並んでいます。甘い中にも酸味が感じられるトマトが好まれ、トマトらしい青臭い香りも好まれています。

■トマトの次は泡!「イビサ島」

バレンシアの東およそ80km、地中海西部に浮かぶ美しいリゾートアイランド「イビサ島」。この島にある巨大なクラブ「アムネシア(Amnesia)」では、毎週水曜日と日曜日の明け方5:30~6:00くらいからおよそ1時間、全身泡まみれになれる「泡パーティ」が行われます。爆音の音楽とともに特製の泡マシーンからメインのダンスフロアに向けておびただしい量の泡が放出されます。今やこれ目当ての観光客も多いと言います。我こそはという方は、濡れてもいい服装と着替え、タオル持参でぜひ行かれてみてください。「トマティーナ」もですが、体験した人でないと分からない楽しさがそこにはあります。

■スペイン3大祭り「バレンシアの火祭り」

「サン・ホセの火祭り」と呼ばれ、3月19日の「サン・ホセの日」までの5日間にわたって繰り広げられるバレンシアのお祭り。街にはおよそ700体と言われる数の時の人や時事問題をモチーフにした張り子の人形が飾られます。期間中は、朝8時から「ラ・デスペルタ」と言うブラスバンド隊の行進と、それに続く「ファジェール」と呼ばれるお祭りの地区代表たちによる爆竹投げが行われ、大層賑やかな1日の始まりとなります。日中も花火や爆竹の音は鳴り響き、最終日にはすべてを燃やすためのたいまつを掲げたパレードが行われ、文字通り壮大な火に包まれる終焉を迎えます。