西芳寺(苔寺)

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京都府

京都府  西芳寺(苔寺)

(Saihoji/Kokedera)

およそ120種の苔が境内を覆い、緑色のじゅうたんを敷きつめたような美しさから「苔寺」とも呼ばれる「西芳寺(さいほうじ)」。寺伝によればこの地で飛鳥時代に聖徳太子が自作による阿弥陀如来像を祀ったことに端を発するとされ、今日あるような禅宗となったのは暦応2年(1339年)当時の高僧であり作庭の名手でもあった夢窓疎石(むそうそせき)を招請してからとされています。いずれにせよ室町時代の足利義満や義政らが西芳寺を訪れて坐禅に励み、後に西芳寺を手本に金閣寺や銀閣寺などを建てたと伝えられるほど、後の庭園文化に広く影響を与えた寺院です。※観光の際は現地の最新の情報を必ずチェックしてください。

ベストシーズン

光沢のある緑色の苔がもっとも美しく見られるのは梅雨時。また11月の後半には素晴らしい紅葉も見られます。ただし拝観に関しては事前予約制で、往復はがきにて参拝希望日の2ヶ月前~遅くても1週間前必着でお申込みください。

行き方

最寄り空港は関西国際空港。西芳寺(苔寺)までは第二京阪道路を使って車でおよそ1時間32分。またJR京都駅まで空港バスも出ています。羽田空港をご利用の方は、東海道新幹線のぞみでJR京都駅下車。JR京都駅からは路線バスが運行されています。

現地の楽しみ方

■枯山水

庭園美の極致と言われる西芳寺の庭園の特徴は「枯山水」。それまで池を中心とした池泉庭園が主流だったのを、水を使わずに石組みだけですべてを表現しています。西芳寺にはもうひとつ従来式の池泉廻遊式庭園もありますので、違いを見比べてみても楽しいかもしれませんね。

■天龍寺・曹源池庭園

京都五山の筆頭の「天龍寺(Tenryuji)」も、西芳寺を再興した「夢窓疎石」が開いたとされる寺院です。「曹源池庭園(Sogenchi Teien)」は「方丈」の裏庭にあたりますが、貞和2年(1346年)に自身が名勝と定めた「天龍寺十境」のひとつで、嵐山(Arashiyama)や亀山(Kameyama)を借景とした池泉回遊式庭園です。曹源池中央には龍門の滝に見立てた2枚の巨岩が立ち、滝の流れの横には鯉が竜と化す途中の鯉魚石が置かれています。

■天龍寺・大方丈(ほうじょう)

「天龍寺」最大の建物である「大方丈」。建築こそ明治32年(1899年)と比較的新しいものですが、中に安置されているご本尊の釈迦如来坐像は平安時代後期の作。天龍寺に祀られる仏像の中で最も古い像で、造営以来、天龍寺が受けた都合8度の火災のいずれにも罹災から免れた奇跡の仏像です。

■渡月橋(Togetsubashi)

「天龍寺」は「夢窓疎石」の勧めで、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために暦応2年(1339年)に創建した寺院です。もともとそこには亀山上皇の離宮「亀山殿」があり、当時は嵐山や渡月橋も天龍寺の境内地だったとされています。架橋は承和年間(834~848年)で夢窓疎石の作ではありませんが、「天龍寺十境」のひとつに数えられています。

■ご当地グルメ

嵯峨・嵐山地区といえば「嵯峨豆腐」。なめらかで柔らかく、しかもコシが強いのが特徴。湯豆腐をはじめ、豆腐料理や湯葉料理がいただけます。

■体験アクティビティ

トロッコ嵯峨駅または阪急嵐山駅周辺にはレンタサイクルができるお店があります。西芳寺まではおよそ4.5kmありますが、嵯峨・嵐山地区の観光をしながら回るにはちょうどいい距離。なおトロッコ嵯峨駅まではJR京都駅からJR山陰本線の嵯峨駅で嵯峨野観光鉄道に乗り換え。阪急嵐山駅へは京都市街の烏丸駅から阪急電鉄をご利用ください。

※観光局・お問合せ先

京都市観光協会:075-213-1717