鞍馬寺

日本の景色 100選

京都府

京都府  鞍馬寺

(Kuramadera)

毘沙門天、千手観音、護法魔王尊の三身を一体とする「尊天(宇宙エネルギー)」をご本尊とするなど、独特の信仰形態を持つ「鞍馬寺」。古くから古神道や陰陽道、修験道等の山岳宗教が盛んで、宗派に捉われない懐の深さがありました。現在は鞍馬弘教の総本山として大自然の宝庫「鞍馬山(Kuramayama)」一帯の自然を守り、共に生きる全ての命の平安に祈りを捧げています。

ベストシーズン

鞍馬山は平安時代から「雲珠(うず)桜」の名所として知られ、例年4月上旬~下旬にかけて本殿や多宝塔を花霞で飾ります。また11月中旬~下旬ころになると入口にあたる仁王門(山門)から本殿までの参道では見事な紅葉が見られます。雪化粧の鞍馬寺も幻想的ですが、参道は石段も多く足下が大変悪くなりますので体力に自信のない方は避けた方が無難です。

行き方

最寄り空港は関西国際空港。鞍馬寺までは第二京阪道路を使って車でおよそ1時間56分。また叡山電鉄鞍馬線の出町柳駅まで空港バスも出ています。終点「鞍馬駅」から山門まで徒歩およそ3分です。羽田空港をご利用の方は、東海道新幹線のぞみでJR京都駅下車。JR京都駅からは路線バスが運行されています。京都市街からは京阪本線「七条駅」より「出町柳駅」へ行くことも可能です。

現地の楽しみ方

■九十九折(つづらおり)参道

鞍馬山のふもとからご本尊のある「本殿金堂」までは標高差がおよそ160mあり、全て歩くとなると成人男性でも30分前後かかると言われています。その行程の困難さは清少納言が 「遠きて近きもの、くらまのつづらをりといふ道」 とつづったことでも有名です。体力に自信のない方は途中の「 多宝塔」までケーブルカーを利用しましょう。

■鞍馬天狗(牛若丸伝承)

鞍馬寺には牛若丸(源義経)が昼はここで仏法を学び、夜は天狗に武術を学んだと言われる伝承があります。そのため境内には牛若丸にゆかりのある場所やものが多く残されています。例えば岩盤が固すぎて木が地中に根を張ることができずに地表を這っている「木の根道」は武術を学んだ場所と言われています。またその手前の「息つぎの水」は走ってそこへ向かった牛若丸が息つぎのためにその湧水を飲んだ場所とされています。なお山を降り源義経として活躍した後、非業の最後を迎えた御魂は「義経堂」に祀られ、毎年9月15日に「義経祭」が催されています。

■五月満月祭(ウエサクさい)

鞍馬寺ではいにしえから新緑の五月の満月の夜は、全てのものの目覚めのために天界から強い エネルギーが降り注ぐと信じられ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が執り行われていました。この日はアジア各地で仏教の開祖である釈尊の徳を讃えて同様の祭りが営まれており、鞍馬寺が大切にしている法要のひとつです。戦後は広く一般公開し、参加者すべての目覚めと平安を祈って蓮の花を模した赤いロウソクに火を灯し、満月に捧げられた清水をみんなで分かち合います。

■鞍馬の火祭

京都三大奇祭のひとつ「鞍馬の火祭」。正確には鞍馬寺の例祭ではなく、「九十九折参道」の途中にある「由岐(ゆき)神社」の例祭。もともと平安京の内裏にあった「由岐神社」をこの地に移した際、およそ1kmにもおよぶかがり火が灯されたのが起源とされ、毎年10月22日の夜にたくさんの松明がかかげられる中、お神輿が練り歩きます。勇壮な炎が夜空にきらめく威風堂々たるお祭りです。

■ご当地グルメ

鞍馬寺の門前名物と言えば「木の芽煮」。およそ2mm角にきざんだ昆布と鞍馬特産の「山椒」の佃煮で、かぐわしい香りが食欲をそそり、ご飯のともやおにぎりの具材として重宝します。

​※観光局・お問合せ先

鞍馬弘教総本山鞍馬寺:075-741-2003