九寨溝

​中国

地球上に散らばる 奇跡の 絶景・秘境

きゅうさいこう

中国四川省北部にある岷山(びんざん)山脈にある峡谷「九寒溝(きゅうさいこう)」は、大小100以上の湖沼や滝、渓流が50kmにもわたって連なっています。岷山山脈から流れ出た水が渓流となり、辺り一帯の石灰岩質の地層を浸食しながら、湖沼や滝を生み出し見事な景観を作り上げました。しかもその水は、湖沼の底に沈殿した石灰成分によって太陽の光を反射し、独特の輝く青色で見る人の心をつかんで離しません。

九寒溝の名前の由来となったこの地に住むチベット族の間では、その様子から「山の女神が天界から落とした鏡が108つに砕け散って湖になった」という伝説が語り継がれています。その伝説通り、九寒溝の水はとにかく透明度が高く、澄み渡る青空や彩り鮮やかな樹林など周囲の風景を鏡のように映し出しています。もっと湖面に近づけば、湖底に横たわる倒木が細部までくっきりと確認できるほど。そして最も透明度の高い五花海(ごかかい)には、高山冷水魚が生息しているとも言われます。

 

そんな静のイメージがある清流も、ひとたび湖沼を出れば、処々で白煙のようなしぶきを上げながら渓流や瀑布となって流れていきます。そのダイナミックな姿もまた訪れる人々を魅了してやまない理由のひとつです。

シーズン

ベストシーズンは雪解けで水量の増える初夏から秋にかけて。中でも、湖面のブルーに紅葉が映える色彩豊かな景観が楽しめる時期が人気です。ただし中国の大型連休(国慶節)のある10月初めは大変な混雑が見込まれます。春季は山火事予防のため通行止めになる遊歩道区間が多く、夏季は雨が降りやすく、雨具が必携です。

行き方

最寄り空港は、四川九寨黄龍(しせんきゅうさいこうりゅう)空港。日本からの直行便はなく、中国・成都経由でおよそ7時間。空港から九寨溝まではバスが運行しています。また成都からは長距離バスが運行しており、所要時間はおよそ8~11時間。

その他見所

​九寒溝とともに世界遺産に登録された黄龍(こうりゅう)までは、バスやタクシーを利用しておよそ3時間半の距離。黄色がかった乳白色の石灰岩層からなる693個の浅い池が棚田状に連なり、その上を美しい青い色の澄んだ水が流れる姿が山脈をのぼる黄色い龍に例えられ、この名がつきました。冬季は閉山していますが、それ以外のシーズンには九寒溝から黄龍まで足を伸ばすのが定番コースとなっています。

旅のテクニック

一日の入場者数に制限があるため、紅葉期などの最盛期は個人であまり遅い時間に行くと入場できないことがあります。また黄龍行きのバスは1日に2便の運行のため、予めタクシーを手配しておくと安心です。