エルサレム

世界の 美しい街・絶景の街

イスラエル

Jerusalem

紀元前1,000年頃に建国された古代イスラエル王国の都であり、今もなおユダヤ教・キリスト教・イスラム教という世界の3宗教およそ35億人の信者たちが聖地と称える「エルサレム」。地中海から内陸に入った標高800メートルの小高い丘の上一帯に広がり、ユダヤ教徒にとっては神殿の丘と嘆きの壁、キリスト教徒にとっては聖墳墓教会、ムスリムにとっては岩のドームとアル=アクサー・モスクなど歴史的・宗教的に重要な遺跡が隣接しています。

その内およそ1km四方の城壁の門に囲まれた地区を旧市街と呼び、中ではキリスト教徒とユダヤ教徒、ムスリム、アルメニア人が4地区に分かれて暮らしています。その旧市街とその城壁群は一度は世界遺産に登録されたものの、デリケートな問題をはらみ、情勢の不安定さから長い期間危機遺産リストに登録され続けています。

その他にも、日本のシンドラー・杉原千畝(すぎはら ちうね)氏の功績が紹介されている「ヤド ヴァシェム(ホロコースト記念館)」や、紀元前6,000年ごろからのイスラエルに関するさまざまな資料が展示されている「イスラエル博物館」など、ぜひ訪れたい場所は数知れず。多くの問題をかかえ、兵士の数もそれなりにいる街ですが、地元の食材や雑貨などを並べたスーク(マーケット)が立ち、人々がいきいきと生活しているのが実感できることでしょう。

行き方

最寄り空港は、ベン・グリオン空港(Ben Gurion International Airport)。日本からの直行便はなく、ヨーロッパまたはアジアの各都市で乗り継ぎで、およそ16時間~18時間半。エルサレムまでは車でおよそ45分。

ベストシーズン

ベストシーズンは2月末~4月上旬。気温が穏やかで、野花が咲く、美しいシーズンです。 6~9月の夏季は気温が上がり暑くなります。11~2月の冬季はセーターなどの冬服が必要です。

現地の楽しみ方

■「聖墳墓教会」とゴルゴタの丘

 

イエス・キリストが埋葬された後に復活したと信じられている墳墓に建つ「聖墳墓教会」。エルサレム旧市街にあり、十字架に磔にされたとされるゴルゴタの丘のあった場所として、ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス1世が教会の建設を命じたと言われています。教会に入ってすぐの場所には埋葬のためにイエス・キリストの身体を清めたとされる「石物」があり、中央のドームには埋葬され3日後に復活を遂げたとされる「石墓」があります。

■ヤハウェの神殿址「嘆きの壁」

 

古代エルサレムにあったユダヤ教唯一の神ヤハウェの神殿(ヘロデ神殿)の西の城壁の一部とされる「嘆きの壁」。エルサレム旧市街の神殿の丘の西側にある高さおよそ19m、幅およそ57 mの土留壁で、毎週金曜日にユダヤ教徒がこの壁の前で神殿の破壊を嘆き,聖地の回復を祈って涙を流すことからこの名が付きました。ユダヤ教以外の人がお祈りをすることもできますが、その際は壁の手前に置いてある箱の中から紙でできた帽子を取って被るのを忘れずに。

■イスラム世界最古の建造物「岩のドーム」

 

ユダヤ教のヤハウェの神殿跡(神殿の丘)は、イスラム教徒にとってはイスラム教の創始者ムハンマド(マホメット)が神の声を聞くために天にのぼった聖域と信じられています。そしてそこには黄金色に輝くドームの屋根がひときわ目を引く八角形の建物「岩のドーム」が建っています。中にあるのは、ムハンマドが天にのぼる際にかけた足の跡が残るとされる「聖石」。7世紀末に建設され、その後何度か改修されているものの、イスラム世界最古の建造物と考えられています。

■イスラム教旧聖地「アル=アクサー・モスク」

 

イスラムの聖域「岩のドーム」の真南およそ130mのところにあるイスラム寺院「アル=アクサー・モスク」は、ムハンマドが天にのぼったミウラージュの奇跡をたたえて、8世紀初頭に建てられました。イスラム教第一の聖地が現在のメッカになる以前はここが第一の聖地で、当時のイスラム教徒たちはここに向かって1日5回の礼拝をおこなっていたと言います。たび重なる火災や改築で創建当時のままなのはドームの壁面のみ。なおこちらのモスクには立ち入ることはできますが、イスラム教徒以外は礼拝ができません。

■キリスト生誕の地「ベツレヘム」

 

エルサレムの南およそ10kmのところにあるイエス・キリスト生誕の地「ベツレヘム」。およそ2,000年前に聖母マリアがイエスを産み、東方の三賢者がその誕生を祝福しに訪れたその場所に建つ聖誕教会は、およそ1,700年の歴史を誇る世界最古の教会のひとつであり、世界遺産にも登録されています。年間を通して常に巡礼者や観光客でいっぱいで、イエスが生まれたと言われる地下の洞窟に入るには、時には数時間待たなければならない場合もあります。