​平泉

日本の景色 100選

岩手県

岩手県  平泉

(Hiraizumi)

単なる仏教寺院群を越え、多種多様な寺院や庭園、遺跡などを配すことにより浄土思想の理想世界をこの世に再現したとされる「平泉」。11世紀末から12世紀にかけておよそ90年間この地をおさめた奥州藤原氏により、「平泉」は山が里になり東西大路をもつ都市にまで発展しました。「金色堂(Konjiki do)」で有名な「中尊寺(Chusonji)」を中心に独自の仏教理念が体現された「平泉」は、世界広しと言え他に例はありません。その全貌を見渡すには平泉の聖なる山「金鶏山(Kinkei san)」に勝るものはありません。

ベストシーズン

秋の紅葉スポットとしても名高い「中尊寺」。例年10月下旬から11月上旬にかけてヤマモミジやイロハモミジなどが鮮やかに色づきます。

現地の楽しみ方

■中尊寺

中尊寺の開山自体は嘉祥3年(850年)のこと。奥州藤原氏の初代清衡が今に伝わる寺院建築に着手するおよそ150年も昔。清衡は本尊である高さおよそ9mの金色阿弥陀如来像を安置する高さおよそ15mの大長寿院(二階大堂)など、次々に大伽藍を建立した後、天治元年(1124年)に七宝珠玉をふんだんに使った金色堂を完成させました。その須弥壇の中には初代清衡、二代基衡、三代秀衡のご遺体と四代泰衡の首級が納められています。

■毛越寺(Motsuji)

毛越寺が見せる浄土庭園を手掛けたのは二代基衡と三代秀衡。残念ながら当時建立された40以上のお堂や塔などの建造物は焼失してしまいましたが、保存状態がよくその発掘調査に基づいて、海岸の美しさを表す「大泉が池」と自然の小川のように緩やかに蛇行しながら大泉が池に注ぐ「遣水」を現代に蘇らせることができました。

■観自在王院跡(Kanjizaioin ato)

藤原氏二代基衡の妻によって建立されたと伝えられている「観自在王院」。敷地の北側には大小2棟の阿弥陀堂が建ち、その内壁には、当時京都へいくことが困難だった平泉の人々のために石清水八幡宮、賀茂の祭、鞍馬の様子、宇治平等院などの京都の名所が描かれていたそうです。そんな心優しい基衡の妻の死を嘆き悲しみ、毎年5月4日に「なき祭り」が執り行われています。

■無量光院跡(Muryokoin ato)

平泉の聖なる山「金鶏山」を背景に建っていたとされる「無量光院」。宇治平等院の鳳凰堂を模したという院の正面に立つと、橋と中島、本堂が一直線に並んでいたと言われています。残念ながらこちらも焼失し、礎石を残すだけの浄土庭園となっています。

■ご当地グルメ

岩手と言えば「わんこそば」。中尊寺境内でもいただくことができます。こちらでは次々そばを盛られるスタイルではなく、あらかじめ小分けにされたそばを自分のペースでゆっくり楽しむことができます。

■体験アクティビティ

平泉駅から中尊寺まではおよそ1.6km。毛越寺まではおよそ0.7km。「平泉」を回るには車もいいけれど、レンタサイクル(有料)がおすすめです。貸し出し・返却は駅構内にある「スワローツアー」で行っています。

​※観光局・お問合せ先

平泉観光協会:http://hiraizumi.or.jp/site/contact/index.php