旧志免鉱業所竪坑櫓

日本の景色 100選

福岡県

福岡県  旧志免鉱業所竪坑櫓

(Kyu Shimekogyosho Tatekoro)

昭和18年(1943年)に完成後、閉山となった昭和39年(1964年)まで、我が国の石炭採掘事業に多大なる貢献を果たした近代化産業遺産「旧志免鉱業所竪坑櫓」。建築は戦時下にもかかわらずイギリス製の鉄鋼をふんだんに用い、高さおよそ48m、幅12~15mの鉄筋コンクリート製。ちなみにこの直下に掘られた竪坑はおよそ430mと言われています。終戦前に建てられたこのタイプの竪坑櫓で現存するものは、ここ以外に中国の「龍鳳炭鉱」とベルギーの「トランブルール炭鉱」と言われています。

ベストシーズン

志免町の町花は「桜」です。桜が咲くシーズンになると町内のあちらこちらで美しい桜が見られます。「旧志免鉱業所」のそばを流れる宇美川沿いにもきれいな桜並木がありますので、ぜひ訪れてみてください。見ごろは例年3月下旬~4月上旬です。

行き方

最寄り空港は福岡空港。旧志免鉱業所竪坑櫓までは福岡東環状線を使って車でおよそ18分。路線バスも運行しています。東海道・山陽新幹線のぞみをご利用の方は、JR博多駅下車。地下鉄空港線に乗り換えて福岡空港駅下車。

現地の楽しみ方

■糟屋炭田(かすやたんでん)

「旧志免鉱業所」を含む福岡県糟屋郡にあった炭田で、近くに戦前の日本最大規模の筑豊炭田(Chikuho Tanden)がありながら、往時は年産38万トンを産出し、全国で19位の規模にまで発展しました。しかしその背景には軍港に近く、艦船の燃料確保のための海軍炭鉱であったため、戦後、国鉄が蒸気機関車の燃料確保のために事業を引き継ぐも、斜陽の一途をたどります。一部は公園等に姿を変えたものの、石炭輸送用に買い上げられた勝田線もろとも、歴史から姿を消しました。

■志免駅(しめえき)

竪坑櫓からおよそ200mほど離れたところにある勝田線(廃線)の駅。志免炭鉱など沿線の炭鉱から産出された石炭を輸送するために敷かれた勝田線が廃線と同時に廃駅となり、現在はかつて隣り合わせの駅だった「御手洗駅(みたらいえき)」とともに「志免鉄道記念公園」となっています。

■筑前勝田駅(ちくぜんかつたえき)

志免駅同様、勝田線の廃線によって廃駅となった「筑前勝田駅」。駅構内にあたる場所にはスーパーマーケットが建てられていますが、西日本鉄道のバス停が廃駅前からのものを使用しているため、かすかに駅の面影が残ります。当時の線路は現在、遊歩道と姿を変え、そこにおりるための階段には当時の枕木が流用されています。

■宇美八幡宮(うみはちまんぐう)

「旧志免鉱業所」の近くにあり、武運の神を祀る「宇美八幡宮(Umi Hachimangu)」。ただし社伝によると、八幡神と同一視される応神天皇がこの地で誕生したとされ、「宇美」は「産み」とのことで、古くから安産の神として信仰されていました。境内には応神天皇の母にあたる神功皇后が出産のときにすがりついたという「子安の木」や、応神天皇の産湯に使ったと伝えられる「産湯の水」などがあります。廃線となった勝田線は、もともとはこの宇美八幡宮参詣客のための筑前参宮鉄道でした。

■ご当地グルメ

福岡名物と言えば、旨みたっぷりの白濁した豚骨スープにコシのある細麺の「博多ラーメン」や玄界灘でとれる新鮮でリーズナブルな「海鮮料理」、100年以上の歴史を持つ「水炊き」「もつ鍋」など美味しいものがいっぱい。そんな名物料理が並ぶ「中洲屋台横丁」までは旧志免鉱業所竪坑櫓のある志免町から路線バスも出ています。

■体験アクティビティ

坂の少ない福岡は自転車観光にぴったり。レンタサイクルのお店も多く、ホテルや駅などご希望の場所まで自転車を宅配してくれる便利なサービスもあります。お申込み・お問合せは「ポイチャリ!(info@poichari.com)」まで。

​※観光局・お問合せ先

志免町社会教育課:092-935-7100