​ハルシュタット

世界の 美しい街・絶景の街

オーストリア

Hallstatt

映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台にもなった湖畔の美しい町「ハルシュタット」。近世オーストリア帝国の首都ウィーンからおよそ300km離れた土地でありながら、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のお気に入りの保養地で、皇帝の直轄領とされていた景勝地。中でも、ハルシュタット湖の岬にあるハルシュタットの町は真珠にたとえられるほど。町には、15世紀末の教区教会やゴシック様式の聖ミカエル礼拝堂などが残っており、他の建物も美しい景色にとけこむように昔の姿を保っています。

その素晴らしい景観の源「ダッハシュタイン山塊(Dachstein)」の頂は、石灰岩山には珍しくつねに氷河に覆われ、ほとんど垂直のハルシュタット湖側の岩肌をドレープ状に削りながらすべり落ちては、世界遺産に登録されるほどの絶景を築いています。残念ながら、永久と思われていたこの氷河も近年、融解が進み2003年の1年間で20m後退したとされる調査報告がなされています。

行き方

最寄り空港は、ザルツブルク空港。日本からの直行便はなく、オーストリアの首都ウィーンやヨーロッパ各地で乗り継ぎ。ザルツブルグからは車でおよそ1時間。

ベストシーズン

ベストシーズンは、5~9月。朝晩など肌寒く感じる場合もありますので、長袖や上着があると安心です。

現地の楽しみ方

■世界最古の塩坑とソルトマン

ハルシュタットの「ハル」はケルト語で「塩」を意味し、塩坑の歴史は古代ローマ以前にまでさかのぼると考えられています。周辺からは先史時代の墓地遺跡が発掘され、落盤などの事故により坑内に閉じ込められたと考えられる遺体「ソルトマン」も発見されています。現在も操業が行われている中では世界最古の塩坑と言われています。

■「ダッハシュタイン」と「マンモス洞窟」

ダッハシュタイン山塊を構成する標高2,109mの「クリッペンシュタイン(Krippenstein)」の山頂へはロープウェイが走り、見渡す限り雪原の絶景を一望できる展望台があります。山頂駅まではおよそ30分。途中、ザルツブルクの「アイスリーゼンベルト」同様、世界最大級の規模を誇る「大氷穴(Eishoehle)」と「マンモス洞穴(Mammuthoehle)」を見学できる2つの中間駅があります。およそ2億5千年前~2億年前の三畳紀の化石が出土される山塊ではありますが、「マンモス洞穴」でマンモスの化石や痕跡は確認されていません。

■世界最大規模の氷の洞穴「アイスリーゼンベルト」

全長およそ42kmにも及ぶアイスリーゼンベルト(Eisriesenwelt)は、観光用に入れる氷の洞窟としては世界最大規模を誇ります。ハルシュタット観光の拠点「ザルツブルグ(Salzburg)」の南にあるホーホコーゲル山の標高1641km付近にあり、冬はマイナス25度まで冷え込み、夏でも最高で5度までしか上がらないと言われています。入洞できるのは毎年5月1日から10月26日まで。ハルシュタットからは車でおよそ1時間40分です。

■湯治の町「バート・イシュル」

ハルシュタットを含むこの地域は有数の岩塩の産地であることからも分かるように、ミネラル分を多く含む土地柄。そこから湧き出る鉱泉にもたっぷりと含まれ、古くから温泉療養に用いられてきました。ハルシュタットを愛した皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の妻、オーストリア大公妃ゾフィーもそのひとりです。ハルシュタットからは車でおよそ30分です。

■マリアとトラップ大佐の結婚式場「モンドゼー教会」

映画「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアとトラップ大佐の結婚式が行われたモンド湖畔の教会「モンドゼー教会」。ストーリーの中ではザルツブルクの「ノンベルク修道院」とされていますが、撮影許可が下りず、内部の撮影にはこちらの教会が使用され、人気の観光スポットになっています。ハルシュタットからは車でおよそ50分です。