​福建土桜

世界の 美しい街・絶景の街

中国

ふっけんどろう

のどかな田園風景の中に突如として現れる、円形、楕円形、方形とさまざまな形をした巨大な要塞のような建物群「土楼」。北方から移り住んできた漢民族の支流「客家(ハッカ)」の人々が暮らす集合住宅で、閉鎖的な外観とは裏腹に、広い中庭に家畜を放し飼いにするなど、中は意外にも開放感にあふれた空間となっています。

一般的に3~4階建ての木造建築で、1階は台所、2階は食料貯蔵庫、その上を居住空間として使用。建設場所はもちろん、部屋の配置や数などはすべて風水によって決められています。土や石、わらなどの自然素材のみを使い、天日干しで固める版築工法で造られた地球にやさしい建物。耐震・耐火性に優れて堅牢なのは、築230年と言われる「二宜楼(にぎろう)」が今もなお現役の家屋として使われているのを見れば明らか。

福建省には現在およそ2万棟あるとされている土楼の内、3,000棟が世界遺産に登録されています。宿泊が可能な土楼も多いので、旅の宿として利用してみてはいかがでしょうか。

行き方

最寄り空港は、廈門高崎(しあめんこうき)空港。廈門航空または全日空が定期直行便を運行。所要時間はおよそ4時間半。厦門(アモイ)の街から車でおよそ4時間以上いったところに点在しています。「二宜楼」のある「永定県土楼」までは車でおよそ6時間半。

ベストシーズン

ベストシーズンは4~5月。海に浮かぶ酸性土の島が目の覚めるような赤褐色になる「紅壤」が楽しめます。また10~11月になると、紅葉を眺めながら烏龍茶の新茶を味わうことができます。1年を通して温暖な地域ですが、台風シーズンは飛行機の遅延やキャンセルが発生したり、外出が困難になる場合がありますので、避けた方が無難です。

現地の楽しみ方

■福建土楼観光の拠点「厦門」

台湾海峡に面し、天気が良い日には台湾を望むことができる「厦門」。一年中温かい気候に恵まれ、古くから海外交流が盛んでした。中でも厦門南部にある「鼓浪嶼(コロンス島)」には、租界時代に建てられた各国の旧大使館や洋館が今も数多く残されており、異国情緒が漂います。

■新しい建築美を誇る「中山路」

昼間に「コロンス島」に行ったら、夜は「中山路」へ。ここに建ち並ぶ高層ビルの最上階から見る「コロンス島」の夜景には大変定評があります。もちろん、「コロンス島」に行かれなくても、ここにある「騎楼」と呼ばれる、ヨーロッパと東南アジアの建築様式を巧みに合わせた新しい建築美は、それだけでも十分満足のいく景観です。

■「厦門」おすすめナイトスポット「白鷺洲公園」

厦門の筼筜湖の中にある白鷺洲公園は、夕暮れどきから夜のお散歩にぴったりのスポット。5~9月限定ですが、毎日19:30~21:30までの間、公園内の噴水では30分ごとに音楽放送とライトアップが交互に繰り返されます。その華やかな演出に心奪われること間違いなし。

■「厦門」の学園都市「集美学村」

厦門市の北部にある風光明媚な学園都市「集美学村」。愛国華僑の陳嘉庚氏の私費でつくられたとされ、中には中国東南地方の伝統的建築物である楼閣が建ち並んでいます。学村の東南の海岸にある小島には、陳嘉庚氏の墓とその生涯を記したレリーフなどがあり、国の重用文化財に指定されています。

■リアル水墨画の世界を堪能「武夷山」

烏龍茶の一種「武夷岩茶」の産地として知られる「武夷山」は、四方を渓谷に囲まれた岩山群です。構成される岩山は互いに繋がることがなくすべて独立。まさに水墨画のような景観を見ることができます。衝佑万年宮、紫陽書院、虹橋、架壑船棺などの古跡もたくさんあり、さらには世界でも珍しい動植物が豊富で、世界遺産にも登録されています。