コッツウォル

世界の 美しい街・絶景の街

イングランド

Cotswolds

イングランド中央部に広がる標高およそ300m前後の丘陵地帯「コッツウォル」は、緑の丘と蜂蜜色の愛らしい家、時が止まったかのような田園風景は、絵本の世界そのままと、秘かな人気を集めています。特別自然景観地域(Area of Outstanding Natural Beauty)に指定され、北はチッピング・カムデン(Chipping Campden)から南はカッスル・クーム(Castle Combe)まで、およそ160kmにわたって実に美しい村々が連なります。

 

中でも「バイブリー(Bibury)」は、19世紀のイギリスの詩人でありデザイナーのウィリアム・モリス(William Morris)氏に「英国で最も美しい村」と称賛された村。村の中心にはコルン川が流れ、14世紀ころに建てられた家並みがのどかな風景とともに残されています。

またコッツウェル最大の町「グロスター(Gloucester)」は、町を代表する「グロスター大聖堂」がハリーポッターのロケ地として使われたことでも有名です。町の規模には似つかわしくない最長およそ130m、最大幅およそ44m、中央塔の高さおよそ69mと壮大な建築物。1216年にはヘンリー3世が戴冠式を行い、1327年にはエドワード2世が礼拝堂に埋葬されたという由緒ある大聖堂です。

行き方

最寄り空港は、ブリストル空港。日本からの直行便はなく、ロンドン・ヒースロー空港やガトウィック空港、またはヨーロッパの各都市で乗り継ぎ。ロンドン・ヒースロー空港やガトウィック空港からでも、それぞれ車でおよそ2時間~2時間半の距離です。

ベストシーズン

ベストシーズンは、雨が少なく過ごしやすい7~9月ころ。ただ同時期の日本と比べると、昼夜の寒暖差が激しいので、長袖や上着があると安心です。

現地の楽しみ方

■ハニーカラーから錦色へ「コッツウォル」の紅葉

イングランド最大の特別自然美観地域であるコッツウォルの美しさを堪能するには、秋がおすすめ。ハニーカラーストーンの家や藁葺き屋根のコテージが赤色のツタの葉に包まれているさまは、息をのむほどに絵になります。グリーンだったこのカントリーサイドが、赤色や黄色、オレンジ色に染まるのは、大変短い期間。どうぞお見逃しなく。

■英国ロイヤルファミリーゆかりの地「南コッツウォル」

北コッツウェルほど有名ではありませんが、南コッツウォルにはロイヤルファミリーとのゆかりの深い「テトべリー」や歴史ある「マルムズベリー」など、隠れた見どころがいっぱい。チャールズ皇太子とカミラ夫人が居住する「テトべリー」には、人気のアンティークショップのほかチャールズ皇太子自らが経営するショップ「ハイグローブ(Highrove)」があります。また「マルムスベリー修道院」には第4代イングランド王アゼルスタンが埋葬されています。近くには裸の庭師で有名な「アビーハウス・ガーデン(Abbey House Garden)」もあります。

■中近世のマナーハウス・ホテル

コッツウェルには、中近世のマナー(荘園)の領主の邸宅「マナーハウス (manor house) 」を利用したホテルが多くあります。広大な敷地に威風堂々と建つ石造りの館に、それぞれにデザインされた優美なインテリアで飾られた内装、美しく手入れの行き届いた庭、どれをとっても優雅で贅沢な気分が味わえます。併設のレストランやカフェで食事やアフタヌーンティーをするだけでも、優々たる時間を過ごせます。

■世界で最も愛されている庭園「ヒドコットマナーガーデン」

ローレンス・ジョンストン少佐が40年の歳月をかけて作り出したイギリス屈指の名園「ヒドコットマナーガーデン」。移り住んだ当初は殺風景で何もなかった庭を、当時有名だったガーデン・デザイナーのジーキルなどに影響を受けつつ、こつこつと独学で作り上げ、近代庭園の最初の例として続くシシングハースト・ガーデンなどに影響を与えました。庭園は彼の革新的な創意に満ち、生け垣やレンガの壁で仕切られた庭には異なった色や性格の花が植えられ、ちょうど美術館の展示室から展示室へと巡るように、訪れる人に期待と感動を与えるつくりになっています。

■コッツウェルの宝石「ブロードウェイ」

かのシェイクスピアが「リチャード3世」の中で「自然が息づく場所」と描写し、現在最もイングランドらしい自然な田舎の風景を楽しむことの出来る村「ブロードウェイ」。人々の多くは羊たちと生活をしており、村のある丘の上には今なお美しい自然と羊たちがあふれています。20 世紀の家具デザイナーとして著名なゴードン・ラッセル卿の作品を集めた「ゴードン・ラッセル デザインミュージアム」やウィリアム・モリス氏がデザインした部屋のあるブロードウェイタワーなど、現代的な見どころもあります。