​チンクエテッレ

世界の 美しい街・絶景の街

イタリア

 Cinque Terre

イタリア北西部リグリア海岸沿いを5つの村が寄り添うように存在する「チンクエテッレ」地方。入り組んだ入り江の断崖絶壁は自然の要塞とし村を守るには好都合でしたが、陸路がなく船のみの往来はこの地を陸の孤島とし、長い間歴史の表舞台には登場することがありませんでした。そのためこの地域には独自の文化と芸術が築き上げられ、それらは現在、後世に語り継ぐべき世界の文化遺産として登録されています。

この地の歴史は一も二もなく与えらえた固い岩盤を砕くことにありました。その岩盤は総延長およそ6,700kmの石垣となり、また畑の土として生まれ変わりました。そうしてやっとのことで根付かせたブドウを大切に育てワインを醸造し、古来よりリグリア海沿岸でもっとも発達した港湾都市「ジェノヴァ」へ運んで生計を立ててきました。

技術と交通が発達した今でこそジェノヴァの街から電車でおよそ1時間半の距離となりましたが、この地を世に知らしめる「チンクエテッレ・ワイン」の凝縮されたコクのある味わいには、そうした人々の智慧と努力と大きな誇りが詰っています。

行き方

最寄り空港は、ジェノヴァ空港。日本からの直行はなく、ローマやミラノ他、ヨーロッパの各都市で乗り継ぎ。ジェノヴァからは電車でおよそ1時間半。

ベストシーズン

ベストシーズンは、天候が落ち着き、昼間の時間が長い4~10月。ただ7~8月の真夏は日差しが強いので日焼け対策を忘れずに。

現地の楽しみ方

■断崖を歩くトレッキングコース

チンクエテッレの5つの村はジェノヴァ方面から、モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al mare)、ヴェルナッツァ(Vernazza)、コルニリア(Corniglia)、マナローラ(Manarola)、リオマッジョーレ(Riomaggiore)と並んでいます。もちろん村と村を結ぶ電車も走っていますが、トレッキングコースとして山道が整備されているので、歩いて移動することも可能です。途中、険しい道もありますが、美しいコバルトブルーの海を眼下に見下ろしながら、爽やかな海風を心地よく感じて歩くことができます。

■もっと気軽に歩ける「愛の小道」

マナローラとリオマッジョーレの村を結ぶ遊歩道は「愛の小道」と呼ばれ、観光客にも人気のコースです。断崖絶壁の上を歩くには違いありませんが、道は舗装されており、ところどころにベンチやカフェがあるので、休憩しながら楽しく散策できます。

■チンクエテッレ最大の村「リオマッジョーレ」

港ぎりぎりの断崖に並ぶカラフルな家並みが建ち並び、もっともチンクエテッレらしい光景が広がる「リオマッジョーレ」。細い坂道を上った先には広場があり、紺碧の空とエメラルド色の海、カラフルな家々が一望できます。ホテルやレストラン、おみやげもの屋も他の村に比べて充実していますので、チンクエテッレ散策の拠点にするなら「リオマッジョーレ」がおすすめです。

■チンクエテッレ・ワインの里「コルニリア」

まさに崖の上に建ち、チンクエテッレの中で唯一港からのアクセスができない「コルニリア」。そんな敵の侵入の困難な場所だからこそ、大切なブドウ畑とワイン産業を守ってこれたと言っても過言ではないでしょう。村の中心に私たち観光客が侵入するにも、コルニリアの駅からおよそ337段の階段を上る必要があります。

■断崖と砦の街「ポルトヴェーネレ」

チンクエテッレとともに世界遺産に登録されている港湾都市「ポルトヴェーネレ」。小さな港にはカラフルな建物が細長く続き、その裏手を細い小道が走り込みます。多くの英国詩人が愛し滞在したことから、街の顔である「サン・ピエトロ教会」付近は「詩人達の入り江」とも呼ばれています。ジェノヴァまたはチンクエテッレからのフェリーで、海から眺めるだけでも感動を呼び起こします。