鋸山
日本の景色 100選
千葉県

千葉県 鋸山
(Nokogiriyama)
房総半島(Boso Hanto)の南部にある標高およそ329.5mの「鋸山(のこぎりやま)」。良質の建築石材に恵まれ、江戸時代から盛んに採石が行われた結果、露出した山肌の岩が鋸の歯のように見えることからこの名で呼ばれていますが、正式には「乾坤山(けんこんざん)」。山頂からは東京湾一帯はもちろん、伊豆大島や富士山、東京スカイツリーも望めます。
ベストシーズン
ベストシーズンは春~初夏。または紅葉シーズン。また元旦は日本寺が朝5時から開門しますので、ご来光登山もおすすめです。
行き方
最寄り空港は羽田空港。鋸山までは東京湾アクアラインを使って車でおよそ44分。またJR東京駅からお越しの方はJR浜金谷駅で下車。所要時間は特急さざなみを利用しておよそ1時間44分です。
現地の楽しみ方
■登山ルート
鋸山の山頂へは通常の歩いて上るコースの他に、登山自動車道とロープウェイがあります。見どころと言われる観月台や石切り場跡、展望台、日本寺などを回りながらのんびりと上ってもおよそ4時間で頂上にたどりつけます。体力に自信のない方は、車やロープウェイをご利用ください。山麓駅から山頂駅までは4分ほどで着きます。
■観月台
最寄り駅はJR浜金谷駅。「観月台」までは案内板が出ています。長い石段の上の休憩舎のあるところが「観月台」です。眼下に東京湾と浜金谷の町並み、条件がよければ富士山や南アルプスも見えます。
■石切場跡
ロープウェイの山頂駅から徒歩およそ30分のところにある「石切場跡」。観月台から行く場合は、まるで要塞のような石切り場跡を眺めながらの登山となります。そばに行くと石が切り出されたのだろう真っすぐ垂直の高い岩肌をいくつも見ることができます。採石が終了してから30年以上経ちますので、石伝いに生える苔や植物などもあり深緑の季節には見ごたえがあります。
■日本寺(にほんじ)
神亀2年(725年)に聖武天皇の勅願により開山。最盛期には七堂十二院百坊を有する規模をほこったと言われ、百尺観音や千五百羅漢、薬師如来の大仏などを今でも目にすることができます。また大仏広場には釈尊成道の聖地「ブッダガヤ」の聖菩提樹の分木が植えられています。有名な「地獄のぞき」はここ日本寺(Nihonji)の山頂エリアにあります。
■ご当地グルメ
東京湾に面した南房総・富津(Futtsu)では、いつでも新鮮な海の幸がいっぱい。特に富津岬の先にある2つの海堡(かいほう)の周囲は潮の干満が激しい好漁場。そこでとれた海産物をぜいたくにのせた「海堡丼」は人気です。
■体験アクティビティ
日本の伝統的朝食に欠かせない「海苔」。近年は機械化された海苔の製造法が主流ですが、当時の道具を使い昔ながらの手すきの体験ができます。自分で作った海苔は味も格別!(お問合せ:松本屋:0439-87-3808)
※観光局・お問合せ先
富津市観光協会:http://www.futtsu-kanko.info/contact/