​シャウエン

世界の 美しい街・絶景の街

モロッコ

 Xauen

北アフリカ・モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにある「シャウエン」は、けしてアクセスがいい場所ではありませんが、世界中の旅行者が憧れを抱く街のひとつです。その理由は、家の壁も道の階段も街のありとあらゆるものが水色から深い青色まで、多彩な青色に染められているから。それが朝、昼、夜と太陽の光の浴び方によって、表情をどんどんと変えていきます。その起源は今や神のみぞ知るもの。ただ街を青色に染める習慣が伝統となって残っているだけ。

 

そんな「シャウエン」の旧市街(メディナ)にいると青色ばかりが目に飛び込んできますが、この辺りは一時期スペイン領であった地域。よく見るとスペインのアンダルシア風の建物を連想させるような茶色のテラコッタの屋根に、イスラム風のタイルが散りばめられた玄関など、異文化の融合が垣間見られます。耳をすませばスペイン語とアラビア語が飛び交う外とは全く切り離された独特の世界観が旅人の旅情をくすぐるのかもしれません。

行き方

最寄り空港は、タンジェ空港(Tangier International Airport)。日本からの直行便はなく、中東のドバイ経由でカサブランカで乗り継ぐのが一般的。シャウエンまでは国営バスでおよそ3~4時間。

ベストシーズン

ベストシーズンは、真夏と真冬を避けた3~5月、または9~11月。リフ山脈の山間に位置するため、モロッコの首都ラバトやカサブランカに比べて涼しく、寒暖差があるので長袖や上着があると安心です。

現地の楽しみ方

■「青い街」を一望する

旅の目的はやはり街の中に入ってその青さを実感すること。ただそれも城壁に囲まれた旧市街(メディナ)の中の話。それが実感できるのが、街の裏手にあるティシュカ山からの眺め。ティシュカ山は、標高2,050mとトレッキングを楽しむにはもってこいの山です。雄大な景色の中に浮かぶ青い街もまた心に染みる美しさがあります。

■シャウエンの食文化

人気は何と言っても「タジン」を使った煮込み料理やクスクス。野菜たっぷりで、スパイスを使いながらも辛さを抑えたマイルドな味付けは、とてもヘルシーで日本人の口にもよく合います。シャウエンは山間の街ですが、地理的に地中海が近いため、シーフードが美味しいことで知られ、肉より魚のタジンがおすすめ。ちなみに肉は、イスラム教徒が多いため、チキンや羊、鳩などがよく食べられています。

■シャウエンの名産品

シャウエンのおみやげ屋をのぞくと、青い街に似つかわしくない実にカラフルなストールやタペストリー、帽子などが並んでいます。このカラフルな織物は、サボテンの繊維からつくられたサブラ糸で織られた名産品のひとつです。独特の光沢感があり、おみやげ品としても、旅の記念としてもぴったり。また動物の皮や布を用いて作られた、モロッコの伝統的な履物「バブーシュ」も人気です。

■モロッコならではの体験「リヤド」に泊まる

モロッコの各都市にある人気の宿泊施設「リヤド」は、モロッコの伝統的な邸宅を改装したホテルで、一般に噴水や木々が植えられたパティオ(中庭)を囲むように部屋が作られています。そして一室ごとにモロッコの伝統的な装飾でデザインされ、すべて趣が異なるのが特徴。アットホームで居心地がよく、まるでホームステイをしているような感覚で過ごせます。

■赤い街「マラケシュ」

シャウエンが「青い街」ならば、マラケシュは「赤い街」。街全体が赤い日干し煉瓦で造られ、なんとも鮮やか。石畳の路地が迷路のように入り組み、角を曲がると、広場が広がっていたり、映画館があったり、ロバがいたりとわくわく感が止まりません。また夕方から夜にかけて店の灯りが灯ると、昼間とはまったく違った幻想的な光景に目が奪われます。シャウエンからマラケシュまでは車でおよそ7時間です。