ベルン

世界の 美しい街・絶景の街

スイス

Bern

ベルンアルプス (Bernese Alps) にあるアーレ氷河 (Aargletschers) を水源とするアーレ川(Aare)が街の中をU字に流れるスイスの首都「ベルン」は、中世の時代からそのU字をふさぐように城壁が建設された堅牢な要塞都市です。そのため歴史的に自立性が強く、街並みも明瞭な意図のもと区画整理がなされ、気持ちがいいくらいの統一感があります。現在は街の発展とともにアーレ川の外側まで市域を拡大していますが、その内側は依然と古き佳き中世の面影をとどめ、世界遺産に登録されています。

その主な建造物には、高さ100メートルの鐘楼を持つゴシック様式末期のベルナーミュンスター(ベルン大聖堂)やモーゼや正義の女神などをあしらった合計100個あまりの中世の噴水群などが街の至るところにあります。中でも「ツィットグロッゲ(Zytglogge)」と呼ばれる時計塔は、ベルン旧市街の目抜き通りであるクラム通りとマルクト通りの境にあり、ベルンのランドマークであり、スイスで最も古い時計塔のひとつと言われています。そしてそれらの建造物は、全長およそ6kmの回廊のような石のアーケードで結ばれており、雨の心配をせずに観光やお買い物を楽しむことができるようになっています。

唯一の例外が中央駅の外装のみと言われるほど、新しいシルエットの建物はここベルン旧市街にはありません。1405年の大火で建て替えを余儀なくされたり、現在でも修復の手が加えられているものも多くありますが、この歴史的街並みを保全する精神は一貫しており、市の条例にも定められています。博物館での保全ではなく、実際に人が住み、生活をする空間でそれを成し遂げるという偉業こそが真の世界遺産にふさわしいものと言えるかもしれません。

行き方

最寄り空港は、ベルプ空港(Berne Belp Airport)。日本からの直行便はなく、直行便のあるチューリッヒから鉄道を利用する方が便利。チューリッヒからベルンまでは鉄道でおよそ1時間15分。

ベストシーズン

ベストシーズンは5月。初頭にゼラニウム市が立ち、市民を対象にしたバルコニーの花の美しさを競うコンテスト「ベルン・イン・ブルーメン(花のベルン)」が開催。赤茶色に統一された瓦屋根の家々の窓辺にはゼラニウムなどの花々が飾られ、「ヨーロッパで最も美しい緑と花の町」となり、ベルンが最もあでやかな表情を見せるシーズンを迎えます。

現地の楽しみ方

■旧市街のシンボル「ツィットグロッゲ」

ベルン旧市街のほぼ中心にあり、旧市街のシンボルとなっている「ツィットグロッゲ(時計塔)」。もともとは旧市街で最初につくられた西門にありましたが、街の拡大と1405年の大火で現在の場所に再建されたと言われています。大きな天文時計のわきにある人形仕掛けは、毎時、時間が変わるおよそ4分前から動き出します。塔の内部に入るガイドツアーに参加すると、16世紀から動いている時計仕掛けを見学することができます。

■伝統を継承する「連邦議事堂」

日本の国会議事堂にあたる「連邦議事堂」は、1902年に建立された新しいながらも荘厳で重厚な印象の建造物です。政治の中枢でありながらも、その美しい建築を訪ねる内部ガイドツアーがあり、クリスマスマーケットが開かれる議事堂前の広場「ブンデスプラッツ(連邦広場)」とともに、観光客に人気のスポットです。

■ベルンのマスコットがいる「ベーレンパルク」

アーレ川沿いの土手に広がる「ベーレンパルク(熊公園)」。美しいベルンの街をつくったツェーリンゲン公ベルヒトルト5世が、街の周囲を囲む森で捕らえた飼育したのが始まりと言われています。街の名前のベルン(Bern)も熊を意味するベーア(Bär)から名付けられたという逸話があるくらい、熊とベルンは切っても切り離せません。もともとは街の発祥の地であるニーデッガー橋のたもとにあったものを2009年に移転。入園無料です。

■ベルンとアルプスを一望「グルテン山」

ベルンの街の見渡せるだけでなく、郊外に広がるエメンタール地方の丘陵地帯やユングフラウ地方のアルプスの山々まで一望できる「グルテン山(Gurten)」の展望台も人気の眺望スポット。標高858mで、ベルン市内からケーブルカー「グルテンバーン」でおよそ25分で気軽に行けることから、市民の憩いの場所にもなっています。山頂は公園になっていて、レストランもあります。

■アルプスを体験「スイスアルプス博物館」

アイガー(標高3,970m)、メンヒ(標高4,107m)、ユングフラウ(標高4,158m)の三名山を含めたベルンアルプスの山々を望むことのできるベルンの中心地「ヘルヴェティア広場」には、「スイスアルプス博物館(Alpines Museum der Schweiz)」があります。地質や地形、氷河、動植物などの情報だけでなく、ビバーク体験やミュージアムショップ、山の料理が楽しめるレストランなどもあります。