​イヴレアのオレンジ祭り

絶対行くべき世界の 体験・お祭り

イタリア

La Battaglia delle Arance

イタリア・イヴレア

2月中旬

(四旬節の2週間前の火曜日~四旬節前の火曜日)

お祭りの特徴

北イタリアのトリノ(Torino)近郊の街「イヴレア(Ivrea)」。およそ2万4,000人の市民が居住地ごとに9つのチームに分かれて、総量およそ30万kgのオレンジをぶつけ合うそのさまは「オレンジ戦争」とも呼ばれています。期間中は街全体が祭り一色に染まり、5つある広場ではつねに何らかのイベントが行われていますので、役所やインフォメーションセンター、公式HP、通りに貼られたポスターなどを利用して楽しみましょう。

お祭りの歴史

起源として有力な説は中世の暴君と市民との闘いで、この祭りでも重要な役割を果たす「ミラーの娘(Mugnaia)」が暴君の暴行に対し城を破壊して革命に至ったとする話があります。なのでオレンジは市民の武器である石の象徴とされ、カートに乗る「アランセリ(暴君)」に向かって投げます。「アランセリ」は時に敵対国フランスの君主になるなど紆余曲折あり、20世紀末のイタリア政府の各地の伝統的な文化や祭典の復活を試みる政策のもと、四旬節前のカーニバルとして位置づけられ、使用されるオレンジも、南イタリアの名産品の廃棄物を使用するなど整えられ、今日に至るとされています。

パレード

「オレンジ戦争」開始に先立ち、中世の衣装に身を包んだ「ミラーの娘」や暴君側の軍人・軍馬、市民側の騎士、音楽隊などによるパレードがあります。また祭りの締めくくりにたいまつを掲げた市民の厳かなパレードもあります。

旅行者の参加

パレードには参加できませんが、地区ごとに外部参加者枠があり、オレンジ投げには参加できます。参加費用やチームのユニフォーム代など、詳細は現地でご確認ください。

準備するもの

汚れてもいい服装や汚れを落としやすい素材の合羽などでお出かけください。市民たちは敵味方の判別としてお揃いの色のユニフォームを身に着けていますので、着ていく洋服の色によっては見学のつもりが闘いに巻き込まれる可能性があります。見学者用のネットは張られていますが、基本、赤色は見学者の色とされていますので、観光客は赤色の服が無難と言われています。また開催時期のイヴリアは大変寒いため、暖かい格好でお出かけください。

現地の楽しみ方

■見学の印「赤いフリジア帽」

イヴレア近辺の伝統的な三角帽が、期間中街のいたるところで売られています。これは見学者の印で、基本身に着けているとオレンジをぶつけられることはありません。旅の記念やおみやげにもなりますので、ぜひお求めください。また見学の際は、安全地帯とされるネットの中から観戦するようにしましょう。

■イブレアの食文化

期間中、広場でも振る舞われる「ファジョーリ・グラッスィ」。白インゲンを豚肉やソーセージと一緒にじっくり煮込んだ料理です。その昔、貧しかったこの地域でよく食べられ、タンパク質と炭水化物がいっぺんにとれるのが特徴。また「ボーリット・ミスト」という、肉の様々な部位の塊を香味野菜と一緒に煮込んだ水煮風の料理も、北イタリアの寒い内陸部では有名です。

■北イタリアのワインの里「ピエモンテ」

「ピエモンテ(Piemonte)」と言えば、バローロ、バルバレスコ、アスティなどの銘柄を抱える、イタリアを代表するワインの名産地。単品で味わうのはもちろんですが、ピエモンテでいただく料理に合うのはやっぱりこの地域で生産されている地産品種「ドルチェット」を使ったワインが1番。料理とワインがぴったりと寄り添い、お互いに引き立ててくれます。ピエモンテのブドウ畑の絶景は世界遺産にも登録されていますので、お時間のある方は足を伸ばしてみましょう。

■統一イタリアの古都「トリノ」

イヴレアの観光の拠点「トリノ」は、19世紀に起こった統一イタリア(リソルジメント)の中心地。今でも当時王宮や宮殿として使用された建築物は大切に保存され、世界遺産に登録されています。どれも中世から近世にかけてつくられた文化的遺産で、現在、博物館や美術館として使用されているものもあります。

■先史時代の杭上住居群のある街「アゼッリオ」

イヴレアから車でおよそ15分の「アゼッリオ(Azeglio)」には、「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」として世界遺産に登録されている紀元前およそ2000~1000年ころに建てられたとされる高床式の杭上住居の遺跡があります。