​アマルフィ

世界の 美しい街・絶景の街

イタリア

Amalfi

イタリア南部のソレント半島南岸にあるサレルノ湾に面した「アマルフィ」の海岸線は、「世界一美しい海岸」と称される景勝地です。ヴィエトリ(Vietri)からポジターノ(Positano)の街にかけておよそ30kmにおよぶ海岸線には、斜面に張り付くように白い家が立ち並び、降り注ぐ強い太陽の光を跳ね返しています。この伝統的な集落群もまた世界遺産に登録されています。

ここアマルフィには、中世にナポリ公国から独立して以来、地中海貿易を中心にイタリアの商業の中心地として隆盛を極めてきた歴史があります。ビーチのすぐそばまで迫る山の斜面には、けして近代的に整備されているとは言いがたい迷路のように張り巡らされた階段や道が家々を結んでいます。土地が狭く、海沿いのため外敵の侵入を妨げるためには賢明な策だったのです。

アマルフィの街を代表するドゥオーモ(教会堂)と言えば、守護聖人聖アンドレアに捧げられた「アマルフィ大聖堂(Duomo di Amalfi)」。11世紀に建造が始まり、何度も改修を重ねた結果、さまざまな時代の建築様式が混在するアラブ=シチリア様式。イスラム文化の影響を強く受け、流れるような柱のラインが美しい「天国の回廊」は13世紀につくられたもの。アラブ風のエキゾチックな装飾が施されています。今では南イタリアの観光の拠点ですが、かつては海洋戦略の拠点であったことを物語る貴重な文化遺産です。

行き方

最寄り空港は、ナポリ・カポディキーノ空港(Naples Capodichino International Airport)。日本からの直行便はなく、ローマやミラノ、またはヨーロッパの各都市で乗り継ぎ。経由地にもよりますが、所要時間はおよそ14時間半~20時間。アマルフィまではバスでおよそ3時間。

ベストシーズン

ベストシーズンは、4~10月。ただし7~8月は日差しがきつくかなりの暑さを感じますので、観光には厳しいかもしれません。ただしビーチリゾートを楽しむには良いシーズンです。日焼け止めやサングラスなど日差し対策を忘れずに。

現地の楽しみ方

■エメラルドの洞窟(Grotta dello Smeraldo)

アマルフィ海岸にある町のひとつ「コンカ・デイ・マリーニ(Conca dei Marini)」にある洞窟で、内部には一部が海と地下でつながった海水湖があり、その湖面が太陽の光を受けてエメラルド色に輝いて見えることから、この名がつきました。アマルフィから車でおよそ12分。公共のバスも出ています。

■天空の街「ラヴェッロ」

アマルフィから車でおよそ30分。曲がりくねった山道を上がり、切り立った断崖の上にある「ラヴェッロ(Ravello)」は、標高350mの高台にあり、ティレニア海や山々の大パノラマが一望できる天空の街。季節の花々が咲き、マヨルカ焼きの陶器ショップやセンスのよいブティック、お洒落なレストランやカフェなどが軒を連ねる洗練された高級リゾート地です。冬季は閉まっている店やホテルが多いので、夏季の旅を計画されている方におすすめです。

■古代ローマ皇帝の保養地「ポジターノ」

アマルフィ海岸の西端にある「ポジターノ(Positano)」。人口わずか4,000人という小さな町に毎年何万人もの観光客が訪れる理由は、およそ2,000年前の古代ローマ皇帝もこの地に別荘を持っていたというほどの穏やかな気候の景勝地だから。アマルフィ海岸の移動は船かバスが中心となりますが、ここではバスを利用すると、断崖絶壁を走るバスの車窓から青く輝く地中海を見下ろしながら旅することができます。所要時間はおよそ40分。

■海の神ポセイドンの町「パエストゥム」

海岸に面したなだらかな斜面にひろがる古代ギリシア・ローマ時代の都市遺跡「パエストゥム(Paestum)」。建設当時はポセイドニアと呼ばれ、ギリシア神話の海の神ポセイドンの町を意味します。その名が示す通り紀元前550年ころに建てられた「ポセイドン神殿」、「バシリカ」、「ケレス神殿」の3つの神殿があり、保存状態も良好で世界遺産に登録されています。アマルフィから車でおよそ1時間半。

■チレント・青の洞窟(Cilento Coast)

パエストゥムのあるサレルノ湾からのびる「チレント海岸」。その海水の色は海底の深さによってエメラルド色やコバルトブルー色に変化すると言われています。「青の洞窟」というと一般にはカプリ島がよく知られていますが、こちらも美しさでは負けていません。入口が広いため泳いだりカヌーで入ったりと、気ままに観賞できます。