アルベロベッロ

世界の 美しい街・絶景の街

​イタリア

Alberobello

イタリア南部にあるとんがり屋根の伝統家屋群「トゥルッリ(Trulli)」がある街「アルベロベッロ」。16世紀から17世紀にかけてこの地を開拓した農民たちの住居で、白壁に円錐形の石積み屋根を載せているのが特徴。建築物のおよそ4分の1にあたる1,500軒ほどが、今もなお住居や店舗として利用されており、世界遺産に登録されています。

もともと石灰岩質の土地柄で切石を入手しやすく、それをモルタルなどの接合剤を使わずに積み上げ、漆喰(石灰)を塗って仕上げただけのいたってシンプルな建築法。簡単に解体できため、ときに厳しい課税逃れにも重宝したと言われています。

トゥルッリの大半は平屋建てですが、サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂や主要な教会などは2階建て造りで、トゥルッロソヴラーノ(Trullo del Vescovo)と呼ばれています。また石灰岩を積んでつくられるトゥルッリは最後に頂の穴を塞ぐために尖塔をつけています。尖塔のてっぺんに載せる石は遊び心を加えて様々な趣向が凝らされているので、ぜひ注目してみてください。

行き方

 

最寄り空港は、バーリ空港(Aeroporto di Bari))。日本からの直行便はなく、ローマやヨーロッパの各都市で乗り継ぎ。経由地に寄りますが、所要時間はおよそ15~19時間。バーリからアルベロベッロまでは車でおよそ1時間。

ベストシーズン

ベストシーズンは5~7月、または9~10月の日差しが落ち着いたころ。8月は日差しがきつくかなりの暑さを感じます。ただし湿気が少ない分、日陰に入れば爽やかさを感じます。晩秋から冬にかけてはやや雨が多くなるので、防寒具とかさの用意を忘れずに。また冬季の旅行にはコートが必要です。

現地の楽しみ方

■伝統のトゥルッリ屋根の「サンタントニオ教会」

アルベロベッロの旧市街にあり町を代表する教会「サンタントニオ教会(Chiesa Sant'Antonio di Padova)」は、トゥルッリでできた唯一の教会。ギリシア十次式設計と言われる縦と横の長さが同じ十字形の内部に、アルベロベッロの伝統的手法である円錐形のトゥルッリ屋根を持ちます。高さはおよそ21.5m。トゥルッリ屋根を持つ2つの部屋と1つの鐘楼から成っています。

町の守護聖人を祀る「サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂」

アルベロベッロの新市街でひときわ高いところにある教会「サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂(Basilica Santuario dei Santi Cosma e Damiano)」。町の守護聖人「聖コズマ」と「聖ダミアーノ」が祀られています。18世紀より教会内部に置かれている2人の彫像は、宗教行列祭の際に多くの信者によって担がれて町中を練り歩きます。

■2階建てのトゥルッリ「トゥルッロ・ソヴラーノ」

サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂の裏手にあるトゥルッロ・ソヴラーノ(Trullo del Vescovo)は、18世紀前半に建てられた裕福な家族のもので、中の様子を見学することができます。高さがおよそ14mあり、周囲の家より少し大きめ。中の家具や調度品は19世紀末に実際に使われていたもので、寝室には押し込み強盗対策ののぞき穴があるなど、実際の暮らしぶりをうかがい知ることができます。

■トゥルッリから近代的な建造物へ「カーサ・ダモーレ」

アルベロベッロのツーリストインフォーメーション「カーサ・ダモーレ(Casa D'Amore)」。もともとはフランチェスコ・ダモーレさんの家で、トゥルッロソヴラーノとともに国の文化財に指定されました。この家はモルタルを使用した普通の2階建て。18世紀末にナポリ王国から通達があり、当時アルベロベッロを支配していたアクアヴィーヴァ家から解放され、その直後に建てられた最初のビル。これを皮切りに素朴なトゥルッリから、いわゆる近代的なビルに変わっていく象徴的な建物です。

おみやげを買うなら「モンティ地区」

アルベロベッロでトゥルッリを見るなら、町の南東側「アイア・ピッコラ住宅地区」。そして、おみやげを買うなら、大通りをはさんだ反対側「モンティ地区」。主なおみやげ品はレース編みとオリーブの木を使った手工芸品。またアルベロベッロならではのものとしては、トゥルッリを作る石でできた置物もあります。